「白木蓮はきれいに散らない」、読みました。面白いです。鶴谷香央理さんがTwitterで「おばさん最高です」と書いているのを見ましたが、「おばさん最強!」と思いました。親の介護や夫婦の不仲、家族からの疎外感などいろいろありますが、それでもしぶとく自分の居場所を探そうとする。オカヤさんは、他の作家なら聴き取れないモゴモゴした小さな声をちゃんと言葉にして、思いを描く天才だと思いました。そうした元々もっているオカヤさんの魅了が、この白木蓮で全面展開されて、花開いたのではないか、と。「ものするひと」は傑作だと思いましたが、あれを超えました、完全に。そもそも、このタイトル、すごくないですか? ぜひ皆さんの感想も聞いてみたいです。
3月25日に発売されるって‼️ これは楽しみです。 https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E6%9C%A8%E8%93%AE%E3%81%AF%E3%81%8D%E3%82%8C%E3%81%84%E3%81%AB%E6%95%A3%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%A4-%E3%82%A4%E3%83%85%E3%83%9F/dp/4091793487
オカヤイヅミさんの飯漫画めちゃくちゃ好きです。気張ってないのにお洒落で美味そう。この「すきまめし」は自分の為に自分でご飯を作るって楽しいなと思えるような漫画でした。自炊を充実させるコツは色んな調味料と乾物を常備することですね。今年はコロナで帰省もしないし餅をどうするか迷ってましたが雑煮と餅のアレンジメニューも紹介されていてこれは食べるしかないと決心しました。
つい先日、女性セブンの連載が終了。オカヤさんらしい、地に足のついた展開と、キレのある台詞回し、余韻の長い終わり方が堪能できました。 中高年を迎えてジワジワと忍び寄る老いや死などについて、オカヤさんが実感をもって描いているのが伝わって来て、単行本が出たらまとめて読んでみたいと思います。
カドブンという、文芸WEBマガジンで連載が始まったという本作。 母が亡くなったのをきっかけに、42歳の息子と無口な父が始めるふたり暮らし記だそうです。 42歳独身、いまや珍しくもない存在だけど会社からはシビアな扱いをされてしまう世知辛い世の中、おまけに彼女にもフラれてしまいました。。 これからどうなるのか漠然とした不安のなかで、実家で見つけたのはなんと“札束”…!?という最後にびっくりな1話でした。
必要以上の無理をしない、自分自身を満足させる術を知っている、そんな大人に憧れます。 子供の頃の制約が多くて狭かった世界と比べ、大人は良いぞ、自由だぞと語る著者。確かに子供の頃には得られなかった自由が大人にはあるけど、その自由を使いこなしている人間はどれだけいるだろうか。 この漫画はまさにそこが「意のまま」であり、「胃のまま」である。 それはそうと、坦々そうめんが超うまそうだった。 肉味噌を常備しておくだけで理想の生活に近づくような気がしないでもない。
小説家のマンガ。このマンガはパッと見は何も起こらない、平凡な日々を暮らす人達のマンガに見えるんです。しかしマンガを見続けていると登場人物達の焦り、気まぐれ、執念などが浮かんできたり消えたりして、そこにドキドキしたりどきっとする。普通っぽい日々、世界の中で生きる人達が何かを抱えていることと、これから何かをやろうと考え動く様が描いてあるんじゃないかと。3巻の中にある主人公が数ページ「うーん」ばかり言っている場面が好きです。
同級生・ヒロミが孤独死したとの報を受け集まったサヨ・サトエ・マリの三人。ヒロミとは特別仲が良かったわけでもなく、卒業以来会っていないので顔も思い出せない。 そんなヒロミは3人に遺言書を書いていた。そこにはなにが書いてあるのか、どうして書いたのか? 50代後半のおばさんたちが、突如訪れた同級生の死と向き合う新連載。
いのまま、ものするひとのオカヤイヅミさんが小説家たちに「死ぬ前に食べたい物は何か?」を尋ねるコミックエッセイ。オカヤさんが食と文学の両方をテーマにしたマンガって最強じゃん!と思って読みました。物語を描く人たちの死生観はとても豊かで自分はもっと今を楽しむべきだと感じました。まさにメメントモリ。
小説家が主人公なり登場人物になってる作品って、たいていその人が物語の都合上「すごいということになってる」のが多い。けどこれはキャラクターとそこで語られてるモチーフやエピソードに違和感がなくて、ちゃんと文学の雰囲気がある。
「白木蓮はきれいに散らない」、読みました。面白いです。鶴谷香央理さんがTwitterで「おばさん最高です」と書いているのを見ましたが、「おばさん最強!」と思いました。親の介護や夫婦の不仲、家族からの疎外感などいろいろありますが、それでもしぶとく自分の居場所を探そうとする。オカヤさんは、他の作家なら聴き取れないモゴモゴした小さな声をちゃんと言葉にして、思いを描く天才だと思いました。そうした元々もっているオカヤさんの魅了が、この白木蓮で全面展開されて、花開いたのではないか、と。「ものするひと」は傑作だと思いましたが、あれを超えました、完全に。そもそも、このタイトル、すごくないですか? ぜひ皆さんの感想も聞いてみたいです。