色んな情報源で名作と言われていて読んでみたが、面白くないわけではない程度でした。
久しぶりの友人とばったり出会ったような感覚。 これは嬉しい出会いだった、7巻。待っていたよと言いたいけどすっかり忘れていた、好きだったなぁ"ド嬢"。 というわけで読んでいき、読了。 なんとなく頭身が伸びたな?とか施川ユウキ先生の成長なのか?とか思いながら読んでいた。 施川ユウキ作品はどう転んでも施川ユウキ作品。凄い。
主人公の2人は小人である。 小人である理由はわからないが、実験体(モルモット)らしい、ということは序盤でも少し触れられており、目撃情報などから注意報が回るぐらい何故か「敵視」されて指名手配というか組織からは追われている状態のようだ。 敵視される理由もわからないし追われている理由もわからないし、小人って何?というのもわからないが、ただただ彼らは追手から逃げる。 彼らなりの日常を手にするために。
なんとヤンチャンwebで全話無料(2023.11.2まで)ということで読んできました。読んでよかったです。 ある日突然、ひとりぼっちになってしまった少女ミヤコ。コンビニも病院も世界のどこに行っても誰もいなくなってしまった。 そんな世界の中でもミヤコは過酷なサバイバルを生き抜くわけでもなく、ひたすら孤独に耐えるわけでもなく、ごく普通の日常を生きている。 世界の終わりが訪れてもこんなふうに生きればいいのかと心が少し軽くなる。 でも、オンノジと出会ってしまった。 どこかに行くのも遊ぶのもご飯を食べるのも、ひとりよりふたりがいい。 かけがえのないひとに出会ってしまうと、毎日が楽しくて失うのが怖くて、軽やかになんか生きてられない。それはとても素敵なことだ。 ああそうか、これは世界の終わりを描いた物語ではなく世界のはじまりを描いた物語だったんだ。 ひとりになりたいと思うこともあるけれど、この作品を読んだらひとりじゃないことに感謝したくなるかも。
滅亡した星で、死なない子供姿のパイとマッキ。 そこに現れた命尽きることが分かっている人間の女の子、ミラ。 もし仮に、自分が後少しの命で、永遠の命をもらうことができると知っていても、与えられた命を全うする方を選ぶだろうと思う。 パイとマッキは永遠に子供でミラだけ、歳を重ねていく中で、死ぬと分かっている中で、だからあらゆる瞬間が愛おしいって言葉はかなりグッときました。 そうだよな、日々に忙殺されると本当色々忘れがちになる。 でも、ミラだけじゃない、パイとマッキもミラと出会うことで変化していく心情。 パイとマッキの選択は、正解だったと言えるこの先を歩んで欲しいなと願わざるを得なかった。 マッキの決断かっこよかったなぁ。
死なないこと、死ねない事がこんなに苦しい事とは・・・。 元気なまま、年齢を重ねて人に迷惑かけることなくポックリと死にたい。 私は、そう思っています。 が、死なない事って今まで考えたこともなかったのです。 死ねないだけでなく、成長もしない。 どうやって生きていったらいのか路頭に迷います。 地球外の星で生活している人間を知らない、ラップ大好きな姉のπ(パイ)と読書好きな弟マッキと母は、3人家族。 この三人には、寿命がない。 母親に、命あるものを飼ってはいけないと言われているが、寿命があるものに興味を持ち、自分たちにはない命の儚さを体験する。 そうして、人間を探す旅にでたところ、赤ちゃんの生まれる瞬間に立ち会い、母には、秘密でその子を二人で育てることにする。 スケールが大きな作品で、生まれたことへの感謝、生きている事へのありがたさ、死んでいくことの必要性、死へのカウントダウンは、日々行われている。 その、日々を大切にしなければ、と改めて考えさせられた。
マンバ通信の記事きっかけで読みました。記事内でまあまあなネタバレをしてたので楽しめるか不安もありましたが、全く問題なかったです。久々に一瞬で読んでしまったなと感じました。実際そんなにページ数も多くないので短くて面白い漫画が読みたい!という人におすすめしたい。 マンガ沼で話されていた、最後のマッキの判断が作者にとっても想定外だったというのを踏まえて読むと痺れます。更にそれをπが予想よりすんなり受け入れるところも3人の間に確かにある揺るぎない愛を感じたというか、これでいいんだなという納得を得られました。 命に限りがある中、なんとなく適当に生きるのも死ぬ気で生きるのも自由だけど、幸福な時間を積み上げるという意識を持つことって大事だなと思えます。間違いなく名作だと思います。
ある日突然世界で一人ぼっちになってしまった少女ミヤコのお話。基本的にはシュールなギャグ4コマ漫画なのですが、たまにミヤコが夜寝る前に絶望したり、そういうリアリティのある心理状況と非現実的なギャグのバランスがちょうどよくてクセになりました。初めから独特な世界観ですがフラミンゴになってしまった元少年のオンノジが登場してから更にそれが加速していきますね。今までに読んだことないような漫画だと思ったのと、作者さんもあとがきで語られていたように飛行機のシーンがとても印象に残りました。
まずいものばっかり食べてるわけじゃないのに何ひとつ美味しくなさそう。 飯は美味しく楽しく食べたい人間が読んでも意外と共感できるから面白い。 居酒屋で注文まかされるのも、ドーナツ屋の後ろからの圧力も、コンビニのイートインで先客いるのも全部避けたい。そしてこういう場面は飯の味なんかしない。意外とわかる。 鬱野に共感できるのに美味しいもの幸せなものに固執するのは現実を見ないようにしてるだけなのかも……とすら思えてくる。鬱野のほうがありのままに飯食ってるのかもな。
小説を良く読む人には絶対読んでほしい作品!さらには、漫画ばっか読んで活字を読んでこなかった人にもオススメです。 どちらの立場にとっても、あるある、めっちゃ分かる!という細かいネタがてんこもり。キャラクターもそれぞれ愛情もって描かれており、巻を増すごとに面白くなってきます。施川さんの真骨頂。
色んな情報源で名作と言われていて読んでみたが、面白くないわけではない程度でした。