「お嬢様は地球のスイーツに侵略されかけている」感想
80年代カルチャーと花の女子大生ライフ♡
私は一応平成生まれなので80年代のカルチャーに疎いのですが(大江千里は名前だけ知ってる…くらいのレベル)、それでも面白かったのはやっぱりあの時代そのものに魅力があったのと、それを描き切ることが出来るパワーとセンスを持っている吉田まゆみ先生だからこそだと思いました。アイドルを探せを連載していた「mimi」という雑誌のことも初めて知りました。講談社から発行されてた10代後半の女性向けの漫画雑誌(主な連載作品はあさきゆめみしや白鳥麗子でございます!)で、アイドルを探せは当時大人気でドラマ化や映画化(ちなみに同時上映はLet’s豪徳寺!)もされたそうです。 「アイドルを探せ」といっても「私にとってのアイドルは誰?」という意味なので要は普通のラブコメなのですが、生まれも育ちも東京でオシャレな主人公のチカちゃんが風呂無しの木造アパートで一人暮らしするところとか、自分でも手が届きそうな夢の世界を見せてくれるので共感しちゃうんですよね。主人公は花野女子短大に入学したチカちゃんですが、漫画家志望のカンロちゃんとバスガイドをしている千明さんもアパートの入居者であり準主役です。ショートカットが可愛いチカちゃんはモテモテでいかにも主役って感じがいいのですが、地味でモテなかったカンロちゃんの恋が成就したことが何よりも嬉しかったです。番外編もカンロちゃんの話が一番好きでした。どうやら続編「夜をぶっとばせ」があるようなので、そちらも読んでみようと思います!
大人になってDRAGON BALLを読み返してみた
夏休みで地元の日帰り温泉に行ったらDRAGON BALLがあったので小学生以来に読んでみたのですが、日帰りだと全42巻は読みきれませんね…。約20年前の記憶を元にザッと流し読みしただけになってしまいましたが、当時の思い出と共に感想を書きたいと思います。 どの漫画でもそうなんですがバトル展開があまり得意ではないので、DRAGON BALLは序盤のブルマと一緒にドラゴンボールを集めてるところが一番好きかもしれません。後世への影響などを考えると悟空が大人になってからの展開の方が真骨頂かもしれないけど、子供ながらに悟空が何度死んでも生き返ることが疑問でした。それがOKなら何でもありじゃん、と…。 しかし大人目線で読んでみて、鳥山先生の描くキャラクターの魅力に圧倒されたことで分かりました。悟空なら何でもありなのだ、と!!今まで自分は「漫画=キャラ」という考えに否を唱えていたのですが、改めてDRAGON BALLを読んだことで考えを改めるべきかもと思い始めました。圧倒的なキャラの魅力があればどんなストーリーでも秩序は保たれることを知ったのです。だから悟空は全方位的に宇宙一最強だと言ってもいいでしょう。 それから最終回ですね。小学生の頃はそれまでの盛り上がりに比べると、地味な終わり方だったので拍子抜けした記憶があるのですが、大人になって読んでみると、なんと素晴らしい最終回ではないですか…!少年ウーブが読者1人1人と重なって、まるで鳥山先生から「次は君が強くなる番だぞ」と言われてるような気がしました。ラストページの鳥山先生のメッセージを読むと、ご本人としては終わらせたい瞬間は度々あったかもしれないけど、それを押して世間の期待に応え続けてくださったんだと分かり感謝しかないです。 あえて私が言うまでもないですがDRAGON BALLは最高の漫画ですね!!
ダークなファンタジー×コメディ×お下劣
ウィットな感じが面白い☆ なかなか見られない世界観。 ただ、下劣な物言いがあるので子供には見せたくない系w
鈍感すぎて、でも正直で、ちょうどいい2人なのかもしれない。
王子の言葉に傷つけられ、嫌われ者として仕立て上げられているヒロイン。 彼女を美しいと真っ直ぐに伝えるヒーロー。 素直になれない、当て馬の王子。 よくある設定なのにコミカルでおもしろいのは、ヒーローが空気を読まずに馬鹿正直なせいか、ヒーローが数少ない光魔法の使い手というヒロイン枠の能力持ちせいか。 それとも、教師陣が当て馬王子へ忖度しすぎてヒロインが割りを食い、空気を読めないヒーローが忖度して作り上げたフラグを叩き折り、ヒロインも残りのフラグを踏み潰すせいか。 学校の貴族男性陣は王子の気持ちをわかっているのに、貴族女性陣が理解していないせいで、当て馬王子のフラグが真横からも叩き割られるせいか。 こういうタイプのキャラクターが好きだよなあ、と読みながらしみじみしてしまった。 追記 当て馬王子の主人公に対する酷い言動について、外野女性陣は本心からと思っていて、外野男性陣はこじらせた恋と思っている理由。 「恋してたら好きな女の子にちょっかい出しても仕方ないよね。好きなんだもん。多少酷くても許されるよね」と外野男性陣はこころの何処かで思っていて、外野女性陣はそんな傷つけられ損の「考え方」を認めていないからでは…とふと考えてしまった。
この手塚治虫への愛は本物だ!!
「9で割れ!!―昭和銀行田園支店」は矢口高雄先生が20代の頃ですが、こちらは子供時代の話です。 矢口先生って秋田県でも田舎の方の出身だったんですね。当時は日本のどこでもそうだったかもしれないけど、読み書き出来ない村人もたくさんいたそうです。しかし矢口先生のお母様は読書好きだったので子供達に読み聞かせてくれて、その中の一冊が自分にとって初めての漫画との出会いだと語られていました。この作品を読んで一番心に残ったのは、お母様の人柄の素晴らしさです。誰よりも働き者だからこそ日射病で倒れてしまったのに、舅から「怠け者」だと言われてしまうシーンには涙が出てきました…。そのことがきっかけで「俺は百姓にはならないぞ」という気持ちが芽生えたことで、銀行員になり、そして漫画家になったんですね。 娯楽のない生活を送っていた矢口少年にとって手塚治虫の漫画がどれだけセンセーショナルでかけがえのないものだったか、ということも全編を通して描かれていますが、雪道を5時間かけて歩いて本屋に漫画少年を買いに行った話なんて…これも泣かずには読めませんよ!! 矢口先生の作品は生まれ育った秋田県の豊かな自然を描いていますが、田舎臭さを感じず品があるのは、お母様と手塚先生の影響なんですね。
「夜のまにまに」感想
上下巻読了。これぞ等身大の日常をリアルに描いた青春ラブストーリーだ。 ヒロインは明るく元気な女子高生。ある日偶然入ったコンビニで、それまで接点の無かった無口な同級生男子がバイトするのを見かけて声を掛ける。この出来事をきっかけに、2人は週に一度のわずかな時間、クラスメイトに知られる事なく、コンビニで話をするようになるのだ。特に劇的な出来事が起こる訳では無いが、ささいな喜びやドキドキ、時にチクッとした胸の痛みを共有しながら、いつの間にか互いにかけがえの無い存在になってゆき…。田舎町を舞台にした優しい物語で心が温かくなった。
これぞ運命の出会い
最初、無職になった歯科医師が自殺しようとしている男を勢いで雇ってしまうという展開、あまりに無理がありすぎる…と引いちゃったんだけどちゃんと最後まで読んで良かった!出会うべくして出会った2人だし、お互いがいなかったら人生を諦めていたかもしれない。友情や家族愛とも違う、名前のない関係でも絆は生まれる。めちゃくちゃ好きな話です。
超ギャグ
またかわいい女の子がご飯をハフハフ食べるだけの漫画か。と思ってたけど第1話の大半が変な魔人と魔王を倒すために選ばれた人間たちがただただ困惑するだけでした。なんなんだこれは。
残酷だけどこれが現実 #読切応援
こういうことがいつか自分の身に降りかかることはあると思っていたほうが良い。正直、気をつけようがないものでもあるけど。 ただこの漫画の何が一番恐ろしいかって、主人公が高齢者の一人暮らしということだ。まわりの友人知人は、主人公に何が起こっているのか察しているにも関わらずそれを直接伝えることはしないし、ましてや病院をすすめることもない。優しい言葉をかけて少し距離を置くだけ。 彼女のこの先を考えてものすごく不安な気持ちになって読み終えた。
いじめられ養女が逆転もふもふ生活
いや、1話にはまだもふもふはでてこないんですが…ちゃんとご丁寧に予告してくれているので2話目を読むのを楽しみにしています。 ストーリーはシンプルでわかりやすいけど、キャラ同士の会話が(こういう例え方をして良いのかわからないけどこうとしか例えようがない)演技が下手な役者しか出てこない演劇を見ているようでなんとも言えない気持ちになる。
人には人の見送り方がある。
亡くなり方はそこそこ悲惨だったみたいだけど、こうやって生前のそのひとを思い浮かべてそのひとが喜ぶであろう見送り方をしてくれるひとがいるって、幸せなことですね。
まずは一言いわせてくれ…お嬢様、お前チョロ過ぎだろ(笑)!…という訳で、この物語は宇宙人のお嬢様が父親から[スイーツで地球を侵略すること]を命じられ、偵察のために現地のスイーツを食べてみることにした…というトンデモ設定(笑)。作中に登場するのは[シャトレーゼの北海道産バターどら焼き]をはじめとする身近なスイーツばかりで、食べた瞬間のお嬢様の恍惚とした表情と決めゼリフ(笑)は必見だ。