43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい

闇と言えるのか、これが当たり前なのか

43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい
六文銭
六文銭
11ヶ月前

子供部屋おじさんという、いつまでも実家にいる妙齢男性のことを指す言葉があるように、当然、子供部屋おばさんだってある。 考えればわかることだ。 本作の主人公は、まさにこれ。 正社員ではなくパート勤務なこともあり、自立するだけの経済的ゆとりがないので母親と一緒に暮らす主人公が、マッチングアプリを通して男性と出会い、結婚を狙うという話。 齢は43歳。 色々思うことはグッとこらえるのだが、それでもマジかよと声をもらしたのが、この年齢で結構軽薄なところ。 つまり、マッチングアプリを通して出会う男性と、体だけの関係だけでも求めてしまうところ。 20代ならまだしも、40代でこの境地なのが、たまげた。 漫画の脚色なのかもしれないが、全部が嘘とも思えないほどリアリティを感じるので、コレが令和の時代の現実なのかもと考えなおすと読んでいてなんともいえない気持ちになった。 何事も自分のことは客観視しにくいから、明らかに間違ったことをしていても気づかないもんだし。 案外、こういう人が多いのかもしれないと納得してしまった。 最後どうなるのかわからないけど、安易に、結婚ENDにしないでほしいとか思ってしまう。

こころのナース夜野さん

3巻から一気に引き込まれた

こころのナース夜野さん
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

1巻を読んだ時点では、良い漫画だとは思いつつも、深刻な心の悩み(特に自殺願望、リストカットの心理とか)にそこまで共感できず、しんどすぎてもう続きを読むことはないかなと思ってたところ、作者さんの最近のツイート(https://twitter.com/mizutanimidori/status/1603767672566530048 )「暴力を振るう男性が何を考えてるか」を目にして、この回のテーマが刺さりすぎて衝動的に一気に完結まで揃えて読んだ。3巻は「男の生きづらさ」がテーマなのだが、自分も男性である以上、まったく他人事とは思えない内容だった。 https://manba.co.jp/boards/106869/books/3 そして精神医療の世界は決して”向こう側”の話ではなく、想像していたよりも地続きの問題であり、深刻でないにしても、メンタルや依存症問題に興味があれば、読んで非常に勉強になることが多かった。男性の加害問題だけでなく、5巻では女性側のパワハラ・DV加害も取り上げられていて、こちらも「なぜ人に怒るのか」というプロセスが明確に説明されており、今まで感じていたモヤモヤが晴れたような気持ちになった。 その他にも語りきれないほど多種多様なテーマが盛り込まれている「心のプロ」を仕事とする人々描いた作品。 この先も、心が不安定になることがあったら読み返したい。

70年目の告白~毒とペン~

70年目の告白~毒とペン~の感想 #推しを3行で推す

70年目の告白~毒とペン~
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 全編恨みや憎しみが多いので久しぶりにマンガを読んで疲れたな。高階良子のマンガは「地獄でメスがひかる」ぐらいしか読んでいなかったが他のも読んでみるか。 ・特に好きなところは? 後半に登場する主人公に対して嫌がらせを続ける超大物作家をぼやかしているが途中わかりやすい表現が出るところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 高階良子のマンガを読んでいなかったり、少女漫画に詳しくなくても楽しめました。高階良子のマンガを読んだり、少女漫画の歴史に詳しかったりすると何倍にも楽しめると思います。

限界夫婦 コミックス版

なかなかの限界っぷりな夫婦

限界夫婦 コミックス版
六文銭
六文銭
6ヶ月前

某所の広告につられて読んだが、なかなかの限界っぷり。 一見普通の夫婦っぽいが、中は子育てやレスなど色々不満があって、そんな時にお隣に引っ越してきた夫婦の、旦那側とアレな関係になるという典型的な不倫もの。 だけど、広告映えというのか、読者を煽ってくる思考や言葉の数々が秀逸で、特に添付画像にある、 不倫は味変 ってのは、なかなかのクズっぷりで良かった。 胸糞悪いと感じる方もいるかもだが、自分は、なんとも斬新な考えに面白くなった感じ。 まぁ、こういう人と一緒になってはいけないのかもだが、 人間のように脳みそが発達した生き物にとって、夫婦という同じ人間と関係を続けていくこと自体難しい と、どこかの本で読んだことがあって、それに近しい意見で妙に納得してしまった。 要は、結婚して夫婦になること自体、合理的な判断ではないってことらしいが、その分人間には理性があり、感情があるのでなんとかしていることだと思う。 また、この手の話は、奥さん側が我慢することが多いのだが、結構きついことを旦那に言ってしまうところも良い。 最後の最後まで、結構救われない感じなのだけど、それも含めて夫婦の形を考えてしまう内容でした。

DYS CASCADE

やはり皆が皆怪しく見えてくる。

DYS CASCADE
Pom
Pom
1年以上前

犯人は誰なんだろう? 登場人物が多いのでサスペンス系はじっくり一言一句逃さず読まないとすぐに置いてかれてしまう。 警察署に2リットルのバケツと腕入ってるのが始まりって、想像するだけで怖いってなったけど(元々腕だけとか苦手なのもあって。。)2巻サラーっと読み終わってしまいました。 面白かった。 犯人と思わしき人も死んでしまったので皆が皆怪しく思えてきますね。 まさかの警察内とかかなと思ったりしますが、まだ事件絡みの人物出てくるかもだし、それは先々のお楽しみですね。

3/4

なんちゅう最終回を読ませてくれたんや… なんちゅう最終回を…

3/4
完兀
完兀
1年以上前

本作を読む前、どういうタイトルなんだこれは?と思った。もしや三麻漫画なのか?とか。 最終回を読み終わって思う。ズバリこのタイトルしかない(一応断っておくが、三人麻雀の漫画ではない)。 というかなによりもその最終回が良すぎる。 麻雀勝負も、登場するキャラクターそのものやその掛け合い、関係性の変化も良いのだが、最終回が良すぎる。 本来ならこの漫画はこういう内容でこれが面白ポイントでと順当に紹介していくべきだろうが、最終回が良すぎる。 思いっきり私の心の琴線に触れてしまった。四万十川の鮎を食べた京極さん状態に陥る最終回だった。 これから読む人のために深くは言及しないが、特に最終回に出てくる彼の、表情の変遷を追ってほしい。発せられる言葉を噛み締めてほしい。心情の機微を読み取ってほしい。 程度は異なるだろうが、私と同様に心の琴線に触れる人がいるはずだ。

無能なナナ

1話から飛ばしすぎですよ、るーすぼーい...

無能なナナ
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

原作のるーすぼーいが好きなので読み始めたら、相変わらずすぎて最高かよ... 10年以上前にに、車輪の国向日葵の少女、G線上の魔王っていうエロゲがありまして、そのシナリオ書いてたのがこの方 ※18禁なので検索要注意だよ! まずこの人の凄い所は、1.どんでん返しがヤバイ、2.伏線が上手い、3.唐突に絶望に落としてくる、この3つがとにかく上手い アニメ調の可愛らしいイラストから、唐突に「えー...そうくるの...?」みたいなのが大好き 1話から飛ばしまくって、イラストを大いに裏切ってくるシナリオは必見 サスペンス物みたいなどんでん返しとか好きな人には刺さる内容なので好きな人には本当にオススメ! 昔のゲームだけど、18歳以上は是非シナリオ書いてるゲームもやってほしい!

声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている

綺麗なストーリーとイラストで心が温まる

声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている
宮っしぃ
宮っしぃ
6ヶ月前

失声症の少女と、心が読める少女とのイチャイチャ百合物かと思いきや(実際そうなんですけど)、ストーリー・イラストともに綺麗でほんわかした雰囲気で心が温まる 学校での失声症の少女の葛藤や、友達とのやり取りにリアルさもありつつ、綺麗に描かれているのでドロドロした要素はあまり感じずに読めるのも良いところ 絵のタッチも近しい物があるので、一週間フレンズとか好きな人にオススメできる良作

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版

勇者アルスのいちばんの失態

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版
名無し
1年以上前

ドラクエ好きは読むしかない。 ドラゴンクエスト1〜3の世界観で描かれます。 印象的なシーンは、獣王グノン編です。 アリアハンの前に、10万匹の魔物が現れて、アルス達に攻撃を仕掛けてきます。 勇者アルスとその仲間達は、どんどん敵を倒していくのですが、流石に数が多すぎて、力尽きそうになります。 この後、大切な仲間があんな事になるのは、漫画を見てからのお楽しみです。 でもドラクエをやりこんでいる僕から言わせれば5万匹とか雑魚敵倒せば、多分レベル死ぬほど上がっているから、獣王とかワンパンなはず。 それと、こういう時はダンジョンに入る時と一緒で、魔法はできるだけ使わずに、戦うのが定石なのだけどアルス達は序盤から魔法をバンバン使っているの。 これは作戦ミスですね。 10万の敵をガンガンいこうぜで戦ったから、大切な仲間があんな事に・・・・ 勇者アルスのいちばんの失態だと思う

超人X

東京喰種から継承されるヒーロー物

超人X
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

独特な絵のタッチとキャラクター、台詞回しと石田スイ先生の良さがしっかり出てる 面白い!のだけど、やはり東京喰種と比べてしまう... 今作も勿論面白い、ヒーロー物としてもダーク感も描かれつつも、正義と悪の狭間の様な独特な空気感はさすがの一言だが、あと一歩足らない印象... ぶっちゃけ1巻辺りは微妙だなと思ったが、4巻までいくと、お!これは面白くなりそうな予感!と感じるので、最初の掴み部分がいまいちだったのかなぁと いや、全体的には面白いんですけどね、石田スイ先生の良さ全開で、月山みたいな変態っぽいのも出てくるし、キャラデザも最高にスタイリッシュでカッコいいし これから面白くなると思うので、今の段階では星4止まりかなぁ...

ひかえめに言っても、これは愛

律儀ヤンキーとド真面目ちゃんかわいい…

ひかえめに言っても、これは愛
Nano
Nano
1年以上前

あらすじや冒頭数ページで「ヤンキー助ける系…古風な感じかな?」と思いきや禅くんはいい子で可愛いし、主人公理沙ちゃんはかなりド真面目。人に頼れなくて全部自力で解決しようとして、色んな道具の入った重たい鞄をいつも持ってる…度が過ぎてるというと聞こえ悪いけど、備えがいいと思うと普通に偉いし尊敬する。1話でもちょろっと片鱗があったけど、過去に色々あったから人を頼れないんだろうな…。 けどド真面目ちゃんと言っても禅の厚意(好意)を鶴の恩返しか?と思ったり、本当は人にもっと心開いて頼りたいって思ってるのも等身大の女の子らしくて可愛い。たまたま助けた禅くんに少しずつ踏み込まれていくのに戸惑いつつも、ドキドキ心が高揚している理沙ちゃんから目が離せない!

異形たちによると世界は…

楽しい古き神々

異形たちによると世界は…
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

元ネタとなっているクトゥルー神話に関して、正直それほどの知識はありません。ただ、作者のCOCO先生はクトゥルーもお好きなんだなあというのは今日の早川さんでも随所にちりばめられており、知らなくても楽しめました(基本愛らしいキャラクターばかりでしたし) 時折描かれるホラー描写も、この作品に刺激を与えてくれるスパイスなのではないかと思います。 今日の~でも登場していたティンダロスはじめ、クトゥルーやダゴンなど、可愛らしくデフォルメされた神々の愉快な生態(?)は、肩肘張らずに楽しめる作品だと思います。

下ネタじゃないもん!

下ネタの扱い方が芸術的

下ネタじゃないもん!
野愛
野愛
1年以上前

これめっちゃ好きです。 下ネタじゃないのに下ネタに聞こえるもの、下ネタじゃないのに下ネタに見えるものはは下ネタの面白さを遥かに超えてきます。 下ネタだと思ってない人vs下ネタを阻止したい人のすれ違いバトルなので、エッチでかわいいアンジャッシュみたいなものです。 他人からどんな評価を受けようと自分が表現したいものを作りたいという気持ちは素晴らしいです。 後輩が下ネタだなんだと揶揄されるのを防ごうとする気持ちも素晴らしいです。 そんな素晴らしい気持ちを全部台無しにするオチも素晴らしいです。 下ネタの使い方が芸術的。素晴らしい。

恋と地獄【コミックス版】

恋と地獄 ともにおちるものとは良く言ったもの

恋と地獄【コミックス版】
六文銭
六文銭
1年以上前

いわゆる既婚者に恋をした女性が主人公で、いいようにもてあそばれて終わる話。 そこに、泣き寝入りせずスカッと感を最後に入れてくるのが本作の特徴。 恋と地獄。さながら、天国と地獄といったところでしょうか。 作者さんが「パッカ」とか「ヒル」とか「クロエの流儀」とか個人的に好きな人だっただけに本作も手に取ったが、やっぱり作者ならでは人物の描き方があっていい。 題材は、あまり好みのジャンルではないのですが、それだけでも読む価値はあったと思う。 ネタバレになるので詳細は割愛しますが、既婚者以外に友人っぽい男性とのやりとりが味があっていいです。 こういうちょっとしたサブキャラにも、細かく人物設計している感じが個人的に好きだったりします。 1巻でこの主人公は終わったように思うのですが、別のキャラで続くのかな? いずれにせよ、恋と地獄、引き続き極端な両面を見せてくれるのを楽しみにしたいです。

イジらないで、長瀞さん

長瀞、可愛いよ長瀞

イジらないで、長瀞さん
六文銭
六文銭
1年以上前

もはや様式美すら感じるようになった、オタク男子をからかう陽キャ女子の設定。 本作もそれになぞり、漫画を描いていたオタクな主人公が、たまたま後輩の長瀞さんに見られてしまい、ひたすらいじられるという展開。 基本的には 「長瀞~。もー長瀞ー。おい、長瀞!! え、長瀞?ちょ、長瀞!? もー。なーがーとーろー」 みたいな感じで読める。(意味不明) 一味違うのは、結構照れるところと、他の人がからかうと露骨に嫉妬するところ。 先輩をからかいすぎて終わったとしても、幕間で やりすぎた とか やりすぎたかも と照れるところは激萌えだし、長瀞さんの友人が先輩をからかうと、猫みたいに目になったり、遮ったりして先輩を守る。 意外と嫉妬深い感じもまたグッド。 この手の作品って、からかわれる男のほうがヒロイン感があるのですが、本作はきちんと長瀞さんがヒロインしているんですよね。 もはや何があってもオチまで予測できる二人のやりとりですが、 ニヤニヤしながら安心して読めるので、時々食べたくなる定番メニューのように好きな作品です。

泥濘の食卓

底の見えないぬかるみにはまっていく人達。

泥濘の食卓
Pom
Pom
1年以上前

皆が皆、怖い。笑顔が逆に怖い。 アルバイト先の店長(家庭持ち)と関係を持った深愛。ここから先の展開が想像を超えました。 店長の家族(奥さん(うつ病)、息子)と深愛が家族並に近付いていくのですが、これ最後どうなるんだろうか。 深愛の純粋さ素直さ(計算ぽくも見えてしまう。)も恐ろしすぎるほど。 ここから先、読むのが少し怖いくらいです。

どろろ

最近もなにかと話題の作品ですが、ちょっと待ってください!!!!

どろろ
酒チャビン
酒チャビン
4ヶ月前

1967〜1968年に週刊少年サンデーに、その後1969年に冒険王にて連載された作品。サンデー時代は「暗い」という理由で打ち切りになったようです。 なぜか手塚治虫先生の代表作の一つっぽく扱われることが多いのですが、自分自身(ヅカラーです)はそこまで好みではありません。 2000年代に入ってからも、2度の小説化(2001、2006)、ゲーム化@PS2(2004)、アニメ化(2019)、映画化(2007)、舞台化(2004、2009、2019)と、ひくて数多のメディアミックス王となっています。 そして2022年12月になんとタテヨミマンガとしてリメイクされ、日韓同時配信開始とのことでしたので、再読しました。 https://tezukaosamu.net/jp/mushi/entry/26314.html ストーリーは、戦国時代に、父の天下統一の願いと引き換えに魔神の生贄とされた主人公(百鬼丸)が、失われた自己の48個の体のパーツを取り戻すため、48匹の妖怪を倒す旅に出るというものです。 つくりは、基本的には1匹とのバトルを1週〜数週で描くのの繰り返しで、いわゆるバトルものの王道ともいえるものになりましょうか。ちなみに百鬼丸は拾って育ててくれた医者に、ピノコ的な魔改造を施され、失ったパーツの各部分に武器(剣や爆弾など)を仕込まれており、それらを駆使して敵と戦います。 ヅカ先自らお認めになられてるとおり、水木しげる先生の各種妖怪もののヒットに触発されて生み出された作品とのことですが、正直手塚先生にこういった王道バトルものは向いてないように思われます。 各種メディアミックスの影響や、あたかも先生の代表作かのような扱いで誤解してほしくないのですが、手塚先生の作品に興味を持つことがあったら、個人的には、絶対にどろろからは読んでほしくないです!!!火の鳥やブラックジャック、ブッダ、きりひと讃歌、奇子、陽だまりの樹、アドルフに告ぐあたりがまだでしたら、そちらの方を先に読んでほしいです!!!! もし「どうしてもバトルものが読みたいんだ!!」ということでしたら手塚先生の作品ではなく、宮下あきら先生の「魁!男塾」にしてください!

平尾アウリ短編集

全部に可愛い女の子が出てくる

平尾アウリ短編集
名無し
1年以上前

いろんな雑誌に描いた短編が1冊にまとまっています。どれも8Pくらいで短いのでサクッと読めるのがいいです。ストーリーよりもシュチュエーションを楽しむって感じかな。その中でもやっぱり登場人物がアイドル設定の話が抜群に面白かったので、ここから推し武道が生まれるのは必然だったのだ…と思いました。

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