ふたりきり晩酌

子が家を出て、再びふたりきりになった夫婦の日常

ふたりきり晩酌
名無し
1年以上前

一緒に買い物に行って、一緒に料理を作って。これだけ穏やかな関係性だったら鎹だった子供がいなくなっても良い老後を過ごせそうだなと思う。 実際の夫婦だったら、描かれてない部分には色々あるんだろうけど。この夫婦だったらそういう描かれない部分も漫画として描いてくれたら読んでみたいなと思う。

ダンベル何キロ持てる?

ハイテンション筋トレコメディ

ダンベル何キロ持てる?
野愛
野愛
1年以上前

筋トレのガチさとギャルたちのわちゃわちゃ感とサービスショットのバランスがいい! どれもやりすぎなくらい濃いけどハイテンションでコミカルなノリのおかげで読みやすくなっている。不思議なバランスだ……。 体型を気にしはじめたムチムチのギャルと筋肉オタクの優等生が同じジムに通いトレーニングしまくるお話。 筋トレ知識はかなりしっかりしているのに、ちょいエロで明るくおバカな空気感で楽しく学べるのが最高。 というかムチムチで明るいギャルが主人公なだけでもう最高なんだよな……ひびきかわいいよひびき。 夏はもう終わるけどトレーニングに遅いも早いもないはず。 来年の夏までにパーフェクトボディ目指そうか…?

キュア哀田

こんなキラキラしてない魔法少女なかなか居ない

キュア哀田
名無し
1年以上前

突然魔法少女になることになった少女と、その友人で何でも頼まれたら断れない少女の話だけど、魔法少女がどうというよりも2人の人となりと関係性がメインなのかなと思いました。もしかしたらほとんどの人がどちらかに感情移入ができるかもしれない。全体的に淡々としててキラキラしてないけど、ストーリーはしっかり面白かったです。

舞台袖のクチュリエ

華やかな衣装と舞台の裏側にある苦悩と熱 #1巻応援

舞台袖のクチュリエ
兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

『ゆめぐりっ!』のいしいゆかさんが手掛ける新作は、「アイドル×仕立て」の物語。 クラスメイトの隠れ美少女が実はアイドルだったというのはよくある設定だと思いますが、その子のために主人公・鬼島一犀(きじまいっせい)が衣装を仕立てるという筋書きになっています。 一犀は見た目は強面でヤンキーですが、かわいい妹を始めとして母子家庭での節約の一環として針仕事が得意になった少年。そんな彼の作った服を見た白坂凛々花ことアイドルグループ″Piemier″のリリィが、自分たちが輝くための衣装作りを依頼するところから物語が始まります。 この作品の何が良いかといえば、人生で熱くなれるものなんてないと思い込んでいた少年が同年代の女の子のひたむきな姿を見て、初めて本気で打ち込めることを見つけていくところです。 格闘家の那須川天心さんがファンからの質問で 「今日しんどいからやめとことか思う事もあると思いますがその時はどのように自分自身奮いあげますか?」 と問われて 「そのレベルで物事をやってないっす」 と答えたのが話題になっており良いなと思ったのですが、一犀の心を動かしたのもまさにそれに通ずる凛々花の真剣な瞳と、ひたむきに最高のものを観客に届けようと努力する姿。 答えのないものに向き合い続けながら華やかな舞台の裏側では泥臭く汗をかいてひたすら上を目指すその姿勢に魅せられた一犀に訪れる、憧れも悔しさもすべて綯い交ぜになりながら自らを大きく突き動かす感情が芽生える瞬間の描かれ方がとても良いです。自分が携わればこの輝きをもっと増すことができる、自分が存在する意味があると確信してしまう瞬間。人間の生が、ここにあります。 王道的な熱量に支えられながらどんなかわいい衣装ができ上がっていくのか、ふたりの関係性がどうなっていくのかも楽しみです。

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還

幻獣達の物語

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
ナベテツ
ナベテツ
12ヶ月前

ジョニー・ライデンという名前を知ったのは、テレビのガンプラのCMでした。アニメには出ない、設定先行のキャラであり、知名度と実像が一致しない、謎めいた呪文のような存在でした。 ガンダムを下敷きにしたアンソロジーなどでその姿を描かれることがあり、短編は幾つか持っていますが、26巻ものサーガになるとは思ってもみませんでした(沖一さんの短編集が佳作であると思います)。 一年戦争の最中、エースパイロットを集めたジオンのキマイラ大隊。多くの謎を残したまま闇に消えた「幻獣」。エース達を率いたジョニーに関しても、様々な噂が錯綜しており、それが様々なジョニー像の由縁であると作中で語られます(この辺がアークさんの作劇の巧みなところだと思います)。 作中はZZから逆シャアの間の時期であり、他の 作品で語られて来なかった空白の時代でした。制約のある中、過去作の登場人物やMSを絡め、先行作品へのオマージュやアークさんの過去の作品との関連性もあり、宇宙世紀に描かれた新たな歴史の一篇として、この作品の完結を祝いたいと思います。宇宙世紀の物語を知らない人にはちと勧め辛い作品ではありますが、戦闘シーンの格好良さも含め、ガンダム好きに勧めたい名作です。

宵子の肖像

女子大生×大正の幽霊のガールミーツガール

宵子の肖像
天沢聖司
天沢聖司
9ヶ月前

とにかく絵が美麗…!冒頭は現代が舞台なんですが、すでにレトロな雰囲気が漂っています。 コマを飾るアール・ヌーヴォーな模様や花がが出てくるところもCCさくら育ちとしてはときめかざるを得ません。素敵です! なんて素敵な絵なんだろうと思って過去作を見てみたら『美しい体』の作者様でした。なるほど〜…!!

「売れ残り聖女」と呼ばれてましたが、メガ進化したメンヘラ魔王様にお持ち帰りされました。

あまり知られてない?

「売れ残り聖女」と呼ばれてましたが、メガ進化したメンヘラ魔王様にお持ち帰りされました。
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

作者好きでたまたまTwitter連載から見つけて即購入 結婚適齢期が早いファンタジーな世界で、聖女としての力も年がかさむとどんどんと衰える中、主人公の女の子は「売れ残り」と言われ続けたが、以前助けた犬(っぽい動物)が実は魔王で主人公に見合う男になるためにスーパーイケメンに変身 売れ残りなんて言わせねーよ、とばかりのイケメンムーブに女の子もタジタジになりつつもちょっと嬉しくて・・・みたいなもの凄くむず痒くニヤるグッドラブコメ マツモトケンゴ先生の短編で紙化はしてないみたいだが、これはもうちょっと長め描いてコミック発売して欲しい 作者好きなら読んでおいた方が良い隠れた良ラブコメです

地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。

タイトル的にはリベンジラブコメ

地元のいじめっ子達に仕返ししようとしたら、別の戦いが始まった。
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

と思ってたら全然違った・・・ 子どもの頃、イジメられていた主人公はイジメっ子たちへの負けない気持ちの反動で当時ボコボコにされてた格闘技・スポーツ・ゲームを努力してどれもかなりの腕前になって高校生に そこで再開した幼なじみのイジメっ子たちは実は全員女の子で、イジメてた理由も主人公が好きだからっていう、好きな子をイジメちゃう子ども心理を見事にラブコメに こういうの好きだわ・・・! マツモトケンゴ先生の描く可愛く魅力的な女の子、テンポの良いコメディ感、ラブ要素ももりもりで、やっぱこの先生はいいの描きますね・・・ 続きが楽しみな良ラブコメです 出たばかりなので追うなら今からがオススメ

49歳、秘湯ひとり旅

気軽な秘湯マニュアル

49歳、秘湯ひとり旅
かしこ
かしこ
1年以上前

読みながら安く泊まれる温泉旅館はないかとググってしまいました。漫画の中で取り上げられているのは秘湯ばかりなので景色も泉質も抜群なんですけど、自分はまだ未熟者なのでオーソドックスに草津あたりから行ってみようと思います。女性で一人旅なのもいいんですよね。どこかに行きたいけど旅館でご馳走を一人で食べるのって寂しいかな…とか色々悩んでたところを勇気づけてもらえました。むしろ松本英子先生は「寂しさを感じることを期待して旅をしていた」と描かれていたのでレベルが違います。松本先生の作品には必ず独自の考えを語られる回があって、読んだ時はピンと来なくても後から理解が追いつくことがあります。そういう点でも面白いです。

桜の如き君を愛す

松苗あけみ先生の世界観にうっとり

桜の如き君を愛す
かしこ
かしこ
1年以上前

やっぱり表題作の読み応えがすごいです。なんてったって100ページの読切作品ですからね。これが単行本未収録になったままだったなんて信じられない。色んな方の努力によってこうして自分も手に取ることができて本当に感謝です。松苗あけみ先生のドラマチックな絵を眺めていると自分の中の忘れていた乙女心がうずきます。でも松苗先生のストーリーは甘くはないですね。それこそ表題作も谷崎潤一郎の「痴人の愛」がモチーフになってますから、お人形のように可愛いヒロインが不特定多数の男性とベッドを共にしたりします。でも私も大人ですから甘すぎるよりもむしろそれがいいのです!

ぼくらはみんな*んでいる

もしもゾンビになったら何をしたい? #1巻応援

ぼくらはみんな*んでいる
兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前

『ゆうべはお楽しみでしたね』を連載しているヤングガンガンで立ち上がった、もうひとつの金田一蓮十郎さんの連載作品が1巻発売となりました。 今期はちょうどアニメ・映画化もあって『ゾン100』が国内外盛り上がっていますが、この『ぼくらはみんな*んでいる』もゾンビと現代日本の日常が融合した作品です。ただ、本作が普通のゾンビものと大きく一線を画しているのは、ほとんどの人類が死後にゾンビ化するウイルスの保菌者となっているという世界でゾンビが日常に溶け込んだ存在になっていることです。 ジャンルとしてはゾンビが人を襲うことによるパニックホラーではなく、ゾンビが人間社会で普通に共存している中での金田一さんらしいコメディや人間関係のあれやこれやなどのヒューマンドラマが主軸となっています。 ゾンビ化ウイルスは12歳頃から3割ほどの発症率で、年々発症率は上昇中。 「今ゾンビ彼氏がブーム! ゾンビ彼氏のメリット大特集」のような記事がネット上では流布しています。 ゾンビになると人間にはない体のケアなどは必要ですが、睡眠の必要もなくなるので多くのゾンビは暇を持て余しているそう。私は読んでいてネトフリを無限に観ていられるゾンビたちが非常に羨ましくなりました。私も一睡もせずにこの世にあるマンガを読んでアニメや映画やドラマを観てゲームをしていたい。 こうした世界観の中で、毎回主人公が代わりさまざまな人及びゾンビの生きる(?)姿が描かれていきます。 死んだ体をそのまま描くと少々グロいので、本作ではモザイクの代わりに綺麗なお花がたくさん描かれているため目にも優しいです。普通のゾンビものが見られない方も、安心して楽しめるでしょう。 ゾンビという特殊設定をひとさじ入れることで、金田一蓮十郎さんらしい味わい深い人間(ゾンビ)たちのコクが引き立っています。 以前ヤンガンに掲載されていた金田一蓮十郎さんのリアルな妹さんである芋Utoさんとの合作読切「鳳凰院くんと何も始まらない話」も連載化して欲しかったですが、流石にこれ以上連載を増やすのは難しいと思うので、今後どこかの巻末にでも収録して欲しいです。

チェルノブイリの祈り

今はその国で戦争が行われている。

チェルノブイリの祈り
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

戦争前は聞いても覚えられなかった地名。 すっかりわかるようになっていた。 キエフ、チェルノブイリ通り。 戦争がある日常が通常となってしまっている国。 読んでいて思い出したのは、その戦争が起こる前、コロナよりも前、まだスマートフォンもなかった頃。 原発跡地がある街に、ガイガーカウンターとともにバイクで出かけ、自然に帰ろうとする街を写真に撮っていた女性(たしか女性だった)のホームページがあった。 森に飲まれつつある、時が止まった美しい街だけど、これほど線量がある。ここから先は行けない。 など、写真とともに彼女は書いていた。 そのホームページに、街の手前、まだ放射線量が高い地域に、よそへ越さず、昔からの生活を続けている家族がいたとも書かれていた。 線量の高いものを食べる、それがなんだ、この土地から離れたくないのだと言っていた。 あの人たちは今どうしているんだろう。 さて、漫画に登場する人たちの行動に、どうしてそんな恐ろしいことを!と思ってしまう。 でも、そもそも知らないのだし、放射線も放射能も見えないからわからないのだし。 自分も言われなければ同じことをしているのだろうし。 未来人はやるせない気持ちにしかなれない。 読んでみて、第一話が鮮烈な印象を残してくれたのだけど、その中でも街の人がバタバタと亡くなっていく様子が淡々とした描写で、なんともそら恐ろしかった。 そして主人公の女性が少しでも幸せに今を生きるのはどの方法だったのか、考えてしまった。 口述史というのは非常にセンセーショナルなものだけど、この作品も類に漏れず、読んだ人に思うことを残す激しさがある。

ふたりきり晩酌

安売りキャベツ一玉と晩酌と

ふたりきり晩酌
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ある日ある時ある街に住む、年配と言われる年頃だろうか、あるご夫婦をカメラで追っているかのような読切漫画。 こういう日々が我が身に訪れるのが待ち遠しいと同時に、少し不安になる。 冒頭、安売りのキャベツを前に、どうやって食べきるか二人で思案する。 一玉買ってアレヤコレヤすれば、問題ないような気もするけど、買って新鮮なうちに食べきりたい派なんだろうかと悩んでしまった。 いや、そこがメインじゃないと気付くのは少し先。 ちょっとしたセリフにいろいろな事柄が詰まっている。 慣れ親しんだ人との会話はそういうものなんだろう。 読んでいるこちらはフルスロットルで、理解するために必要なピースを回収する。 読切は読切ゆえに、情報が詰まっている。 忙しいし、読み直して最初と異なる読後が得られるのがとても心地よい。 『ふたりきり晩酌』とタイトルにあるとおり、ある日ある時あるご夫婦が晩酌をするまでのお話なのだけど。 この漫画で描かれているのは、長い人生を考えれば何気ない日常のひとコマでしかないのかもしれないのだけど。 その「ある日ある時」の選び方が素敵だなと思った。

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