伊豆諸島南部の青ヶ島に引っ越してきた、高校卒業したての少女が主人公。

まず、どこだ?と興味本位で調べみたが、
東京から飛行機で八丈島にいきソコからヘリで20分(ヘリ!?)
もしくは、
船で八丈島までいき、ソコから乗り継いで合計13時間
しかも、天候や海の状況によっては上陸が困難になるというから、なかなかにハードな場所だということがわかる。
そして、日本一人口が少ないのも特徴。

さて、そんな島での生活だが・・・
「絶海の孤島」という地形から自然の脅威をもろにうけて、思い描いていたまったり島ライフとは無縁な感じ。
そんなところで若い娘が生活していくというのだからすごい。

そのあたり、良いところだけ描いている感じじゃないのが、リアリティがあって個人的に好感がもてます。
数日の観光ではなく、住むとなったら色々不便になるだろうなと思いながら読むのも一興。
自分の環境が恵まれていることを痛感しますね。

また、島民の人たちとのやり取りや、豊かな自然の描写が読んでいて小気味よい作品です。
現実に疲れたらぜひ本作の過酷な島ライフを読んで、どこも大変なんだと思いなおしてください。

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武士沢レシーブ
謎に読み返したくなる
武士沢レシーブ
六文銭
六文銭
思春期に「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」をリアルタイムで読んでいた人はわかってくれると思うのだが、ギャグ漫画としてのマサルさんの衝撃はとにかく凄まじかった。 意味不明なのに爆笑できるという体験をさせてもらった作品で、シュールのような斜に構えたものでもなく、浦安鉄筋家族のようなわかりやすいギャグでもない。 でも面白い!という今でも強烈に覚えているほど私には衝撃的だった。 そのうえで、次回作がコレ。 そして、『ピューと吹く!ジャガー』に続く。 つまり、マサルさんとジャガーの間が本作。 わかりやすく言うと打ち切りなのだが、これはこれで私にとっては衝撃的だった。 マサルさんの衝撃後、同著者の新連載ということで本作を読んだら、文字通り ??? となった。リアルタイムで読んでいた人は(以下略 雰囲気はマサルさんチックなのだが、ヒーローに憧れるとかバトル要素が強く、どことなくギャグのキレも弱い。 でも、大人になるとなぜか無償に読みたくなる。 マサルさんの著者なのになぜ?と友人とよく話していた思い出補正もある。 加えて、マサルさんからジャガーへ昇華される段階なのか?という捉え方ができたり、純粋に天才だと思った作家の人間味を感じる。 ギャグ漫画の鬼才だと思っていた人間も、迷走するんだなと。 (マサルさんの後半も結構失速感はあった) 大好きな作家の、そんな一部が垣間見えるということで、謎に読み返したくなる作品です。 作家ファンの人にとっては貴重な体験になるのではないでしょうか。 最後に、ギャグのキレが弱いと言いましたが。「イヌーピー」(要はアレ)というキャラだけは、腹かかえて笑いました。
勇者カタストロフ!!
ドラクエ4コマの雄「牧野博幸」のオリジナル作品
勇者カタストロフ!!
六文銭
六文銭
少年時代、ドラクエ4コマが好きだった私にとって、その作家さんたちがオリジナルを描いていた「ギャグ王」というマンガは宝物みたいな雑誌でした。 (残念ながら雑誌自体、短命に終わったのですが・・) ドラクエ4コマの中でも、牧野博幸という漫画家はグンを抜いて面白かったので、そのオリジナルである本作も大好きでした。 カルト的な人気で絶版されたギャグ王版の単行本が高値取引されており、そこから見事復巻されたと記憶してます。 (なぜか、仙台のブックオフで4巻4000円くらいで全巻買った思い出がある。) ギャグのセンスというか、笑いのツボが同じなのか、とにかく読んでて面白い。 会話の流れや、セリフのチョイスが的確なんだと思う。 ただ、あらためて読み返してみると、長編のストーリー向き(しかも、後半にかけてやたらとシリアスな展開になるので、そのジャンル向き)の漫画家ではないのかなと感じる部分もあります。 子どもの頃は感じなかったのですが、場当たり的な展開や後出しの設定が出てきて「?」ってなる部分が、本作には多い。 ストーリー漫画がうまい人は4コマもうまいと聞いたことがありますが、逆もまた然り、というわけではないのかな? それでも、瞬間最大風速のギャグは顕在なので牧野博幸という漫画家の価値が損なわれることはないし、むしろドラクエ4コマなどで作家のファンになった人にとってのファンアイテムとして一度読んでみてほしいと思います。
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今日からここで暮らシマす!?【分冊版】

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冠さんの時計工房

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街で時計店を営むお姉さん・冠 綾子。彼女のもとには、いろんな人がやってきます。それぞれの人に歴史が、逸話が、想いがあります。同じ時を過ごす時計を通じて人の絆を紡いでく。ほっこり優しいお話です。
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