「世界」を介護するロボ――倫理と論理のSFにコメントする

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名無し
4ヶ月前
タイトルそのまんまのSF。 冒頭のジョージア・ガイドストーンの内容が「経済学者が考えました」みたいな、合理性はあるけど人間性のない内容でリアリティがあって良い。 イーロンとかいう大富豪や、日本のお茶の間で人気の経済学者とかがこの考えに共鳴しているのがまたそれらしい。 デフォルメがかわいい作画のおかげで読みやすくなっているけれど、内容的にはダーウィン事変ぐらいゴリゴリに生命や倫理を攻めていて非常にハードで面白い。 https://comicborder.com/episode/14079602755245782910 「#介護ロボットが人類を削減している」。 客観的にはそうだし何も間違いではないが、この書き方だとロボットが悪者かのような印象を受ける。 実際のところ、本当に悪いのは他人の命を測る価値基準を勝手に決め、人々の合意を得ずにロボットを使って殺し始めたヤツだ。こういう理論を唱えるだけでなく実行に移すヤツは、傲慢にも自分は削除される側にはならないと思っている。 ……というか。 もし黒幕が、理想の世界のために命を捧げる覚悟のキマッてる人物だったら一番怖い。 人のことはこの基準で殺すくせに自分には適応しない卑怯者であればその矛盾を突ける。でももし黒幕が、自分の理想を実現した結果自分が削除されるのも厭わない非人間的な論理オバケだったら…。 人間をトリミングすることで地球の健康状態を良好に保つ。介護ロボ・アレテーたちが本当に介護しているのは老いた人間ではなく世界なのだろう。 イーロンがどんなことをしてくれるのか楽しみだ。 (加筆:2024/01/20)
#介護ロボットが人類を削減している
価値観の再構築のきっかけに
#介護ロボットが人類を削減している SUEY
わんわん
この漫画は各登場人物ごとの正義を見せ、読者に答えではなくインスピレーションを与えようとしているんだろうと思った。 テーマは弱者と強者の対立 日本社会が沈んでいく中で、少ないパイをめぐり 他者を思いやる余裕がなくなり弱者への自己責任論が叫ばれたり、ルサンチマンが強くなっていって強者を袋叩きにしたり、弱者と強者の対立が起きているように感じる。 どんな強者でも一瞬で弱者に落ちていく今の社会を鑑みると自分もいつそうなるかはわからない。 強者とまでは言えなくても今は健康だし若く収入も安定しており、恵まれている。 ただ一寸先は闇で、病気•怪我や失業、介護で一気に転げ落ちる。 他人事ではない。 なので 弱者に寛容に、富を分け与えよ をすべきと頭では理解した。(傲慢だが) だが自己犠牲を実行するのはとても難しい。 やっぱ、心の奥底で自分が得したいし、自分が損して(と感じて)まで、人に得をさせるという気持ちになれない。 汚い自分の本音に気づけ、認めることが出来たのはこの漫画のおかげ この漫画をきっかけにして、価値観の再構築をするきっかけになったらと思う。 今後の展開が楽しみだ。
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