「ユートピアズ」感想
うめざわしゅん短編作品集。公認女王様が存在する世界や、ツッコミとボケしか存在しない世界など、どの話も皮肉やパンチが効いていて、次はどんな設定が飛び出すのか想像もつかず、最後まで楽しめた。個人的には「オソロ」や「ヘイトウイルス」のようなザワッとする話が好きだわ。
「ある春の日のことです。潤一郎くんの家に女王様がやって来ました」奴隷となった少年と女王様の日々を描いた心温まるハートウォーミングな物語『ナオミ女王様に仕えた日々』 12年の植物状態から男が目覚めてみると世界は何だかおかしな方向に…?現代の警告過剰社会を鋭く風刺した『チューブ』他、フジテレビ系列「世にも奇妙な物語」で実写化された『ヘイトウイルス』『どつきどつかれて生きるのさ』の2篇とスペインで短編映画化された『オソロ』を含む9つの物語を収録。どこにもない場所=Utopiaを独自の筆致で描く、うめざわしゅん単行本デビュー作!
これを買い、読み始めた時は電車の中でした。
「よく晴れたある春のこと--
潤一郎君の家に女王様がやってきました」
2ページ目にSM嬢???
Mの人数に対し女王様が少ないため実施されている
国家主導の公認女王様教育制度
「クイーンウォーカー」
はたして小学生の潤一郎君はナオミ女王様のために立派な奴隷を務められるのか!?
ブッとび過ぎて絵面だけでも面白いのに
少し進むと出てくるセリフ
「おしっことうんちのしつけはどうしてるの?」
「ああ、聖水と黄金ね。」
もう無理w俯いて読むのを止めましたw
帰ってから読んでも首輪されムチで叩かれ、椅子にされたりと酷い有り様
しかし読み進めてていくうちに感じ始める違和感
あれ?これ盲導犬(パピーウォーカー)の話じゃん…
とんでもない角度から社会問題に切り込んでいく
うめざわ節全開の一本
他にも世にも奇妙な物語で映像化されている「ヘイトウイルス」「どつきどつかれて生きるのさ」など読み応えのある9作が収録
読み応えのある一冊!
連載中のダーウィン事変やえれほんの「もう人間」など癖強めの作品が多いけど、うめざわしゅんはガチ