4.0
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親に先立たれ借金を抱えた貧乏OLの細村さんが、迷い込んだ猫とささやかに暮らしていくお話。
ほのぼのしてそうなタイトルと題材の割に辛い描写も多く、猫ちゃんはもちろんだけど細村さんに幸せになってほしい!と思いながら読みました。
奔放でお世辞にもいい親とは言えない母親と、優しかった母親の恋人の仏壇に手を合わせ、愚痴ひとつこぼさずひとりで生きる細村さん。
閉じた心の隙間に猫のおつまみが入り込んで、少しずつ光がさしていく様子に心があたたかくなります。
何かを得ることも幸せだけど、手放していくことも幸せに繋がるのだなと気づかされます。
ストーリーも魅力的ですが、細村さんが作る節約ご飯も美味しそうで参考になります!