ネタバレ

吸血鬼はすらっとした長身の美形だとか、ホラー作家は薄幸そうな細身の人っぽいとか、イメージというか、偏見というか、そういうものはあるもので。
1人1回の眼差しであっても、新しい人に出会うたびに、その眼差しを当てられ、違いに驚かれる続けるのは、相当なストレスだろう。

と、二人の共通点をしみじみ考えてしまった。

そんな重たいことを書いたものの、作品の雰囲気は重たくなくて。
きっとそれは、作者さんがおじさんキャラを好むのと、二人のコメディーのような軽いやり取りによるものかもしれない。

作品が売れていないディアスが落ち込み気味なので、エドワードがケロッと明るいのも好ましい。
なかなかよいコンビだ。

作者さんのXにあった、おまけ四コマもおもしろかった。

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