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いじめに対する復讐として、最近の漫画でいえば綿密な計画を練ったうえでいかにして自分が受けたのと同等・もしくはそれ以上の酷い目に遭わせるかをエンタメとして描かれるものが多い気がしていたけど、そういうのに比べてこの作品の主人公と友人はつめが甘くて、すぐにバレる罪を犯してしまうところが逆にいいなと思いました。
母親が無理して働いたお金で買った新品の制服にされたことは心の底から許せなかったけど主人公には金持ちのお嬢様が持っていない「一緒に怒ってくれる親友」が居ることが救いになった。最後下着姿で走る描写は正直必要性がよく分からなかったけどああいう目に遭ったうえで「金持ちになる」ことを目標にしていくのはおもしろかった。
いじめしてたお嬢様のその後は描かれてなかったけど、制服は弁償したんだろうな。したということにしておく。
いじめの表現の程度に関して審査員の方が言及されていたんですね。言われてみればあれ以上酷かったらいじめ動画を流す程度では済まなかった気もします(個人的には最後までもやもやが残りましたが…)。下着姿はあのシーンの対比として考えればしっくりくる気もします!
そもそも四季賞受賞作だということも知らずに読んでいました^^;
次はどんな話を描いてくれるのか、楽しみですね。