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ふしぎの国のバード

外国人視点の開国後日本

ふしぎの国のバード 佐々大河
ゆゆゆ
ゆゆゆ

原作となるイザベラ・バードの本は読んだことがある。 でもこれほど情景豊かに想像はできなかったし、イザベラ・バード視点のみなので、やはり周辺情報が客観的に描かれる漫画はやはり違う。 絵があると、それがすべて本当のように引っ張られてしまうのが弱点と何かで読んだ。 でも、自分だけの想像力では描ききれない、田舎の恐ろしいほどのノミやその他虫、そして不衛生さ。 それらが日常の様子として描かれ続けているので、漫画とはすごいものだなと思い知らされた。 そもそも、バード女史、よく行ったな。肉もないのに。 また、環境だけでなく、懐からボトルに入れた筆を取り出し記録をしたためる鶴吉の一連の仕草。 大人になったことを誇りに思う女の子の表情。 細やかな当時の人々の日常が、ドラマの何気ないワンシーンのように描かれていて、今は消え失せた文化を知らされる。 ちなみに、ヨーロッパより難儀な雑草が多い日本で、バード女史が農民が勤勉に働き雑草を刈るから「雑草がない」と表現したコマに、フフとなった。 有名な場面ですね。 キリスト教的な倫理観が根付いている現代の我々が、当時の日本へ気軽にトリップできる、すてきな漫画です。

傲慢と善良

辻村深月のベストセラー恋愛ミステリー小説がコミカライズ!

傲慢と善良
名無し

『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理さんが辻村深月さんの小説『傲慢と善良』をコミカライズした本作。 小説は久しく読んでいない自分でも知ってる有名小説家の辻村深月さん。 コミカライズ&アニメーション映画化された『かがみの孤城』は、恥ずかしながら原作は未読ですが漫画も映画もとても素晴らしかったです。 それにしても豪華なタッグ! https://webtripper.jp/m/mdf185579bb2a 39歳独身で若くして社長になった架(かける)と、マッチングアプリで出会い婚約した真実(まみ)。ときおり真実の周囲に不穏な影はあっても二人は順調そうに見えたが、ある日、真実は行方不明になってしまう。果たしてそれは事件性のあるものなのか、失踪なのか。架は真実を探し回るが…。 ジャンル的には「恋愛ミステリー」とのことでどうなっていくのか楽しみです。 現時点で公開されている3話まで読んだんですが、本題に入る(真実が失踪する)前までに微妙に引っかかるポイントが上手に散りばめられていてこれがどう効いてくるのか気になりますね。 とにかく自信が無さそうで大人しい真実と、正反対に社交的で明るく仕事もバリバリできそうな雰囲気の架。 架の友人関係も、嫌というほどではないけど微妙に派手というか、思ったことはっきり言う口の悪さというか、カースト高そうで苦手な人は苦手そうな界隈を描くのが上手いです。 架が二十代?のときの元カノのアユを引きずって意識している様子から、アユの代替品として真実を扱ってたんじゃないか?とかいろいろ考えちゃいます。 真実が行方不明なのにあまり心配してるふうじゃない真実の親とか、むしろ世間体を気にしてそうな部分に嫌な感じがします。 何か知ってそうな真実の英会話スクールの元同僚も気になるし…。 失踪したことで真実自身の人間性も果たして大人しく引っ込み思案だったのか、何か隠していたこともありそうだし、架に近づいた理由があるのかもしれないし、謎は深まるばかり…といってもまだ序盤なのでネタバレを踏まないように気を付けながら謎を楽しみたいところ。 小説公式サイトはこちら https://publications.asahi.com/feature/gouman/ 調べてたら今年9月末から映画化も決まってたのを知りました https://www.youtube.com/watch?v=OusWAswTcnI いろいろ合わせたタイミングで仕掛けた連載開始だったんですね。 ここまで人気ということを知ると原作で読みたくなってしまう自分もいるのですが、鶴谷香央理さんも好きなのでとりあえず漫画で追ってみることにします。

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