120点、、て何だろう。
これはまた、すごく闇が深そうな作品だと思いました。 美咲が幼少期にマウントをとっていた瞳たち家族が引っ越してきて、美咲達の生活が変わり始めた。 瞳は知ってて引っ越してきたのか、復讐なのか、何なのか、意味深な所多々あり。 そして表紙の美咲と瞳が怒りにも似た涙を流しているのが印象に残りました。 先が読めず、この先の展開に予測がつかないですが、3巻以降、各々の目線で物語が描かれることもあるのでしょうか。。? 涙と怒りは紙一重、、なのかな。
何にでも点数を付けるマウント女子の美咲…幼い頃に見下していたある女性との再会で、彼女の儚い120点の現実が揺らぎ始める…――100点の素敵な家に優しい夫、可愛い娘…何不自由ない120点の暮らし。それなのに、どこか満たされない日々を送る美咲。そんなある日、幼少期にマウンティングしていた女性が、近所の一軒家に引っ越してくる。大人になって成り上ってきた彼女に、美咲の心はひどくかき乱され…しかも、かつての上下関係は奇妙な形で自分の子供たちに受け継がれていて――暴走する感情…マウント女子の行く末は…!? ※この作品は過去、電子書籍「だってワタシ、120点だもの。1~6巻」に掲載されました。重複購入にご注意下さい。※本商品は電子版のみの販売となり、紙書籍での販売はありません。ご注意ください。
電書サイトでたまたま見つけて5話まで読んだんだけどめっっっっっっっっちゃ面白かった…!
『だってワタシ、120点だもの。』というタイトルは『ワタシってサバサバしてるから』を意識していると思いますが、作品の内容はどちらかというと『おちたらおわり』系で同じママ友同士の因縁を描いた物語。
何にでも点数を付けるマウント女子である母親・美咲は、歪んだ自己肯定感を持つ底なし承認欲求オバケ。どのくらい病的かというと、「120点の夫に抱きしめられるより『いいね』の方がホッとする」と言うレベル。
そんな中、自分が小学生の頃に貧乏ぶりを見てマウンティングしていた相手・瞳とママ友として再会し、見下していた相手が自分と同じステータスにいること。瞳の娘・結愛の方が自分の娘・紬よりも頭脳・運動・観察眼で優れていること。自分はたくさん『いいね』をもらっているけど、人から憧れられるような“ホンモノ”の存在(フォロイー、アイコン)ではないこと自覚しており苦しみまくる……。
序盤の承認欲求モンスターぶりにはドン引きで、王道のレディコミだな〜と思っていたのですが、徐々に娘への愛情だけは本物だと明らかになっていき、
「娘にだけは点数は付けない」
「(高級な服を買い与え)たとえ不釣り合いでも身に着けることで心を守れるときがあるから」
と、真っ当な感性を持ち合わせていることがわかってきて、だんだん憎めなくなってくるのが面白い!
美咲がこんな人間になってしまった背景は幼少時代にある。
実は美咲の母親は小説家で、「(サイン会で会えたから嬉しくて)死んでもいい」と言うほどの熱烈なファンがいる“ホンモノ”。特別な才能を持った親のもと、美咲は才能を見つけるために様々な習い事をさせられるものの秀でた才能が見つかることはなく、母が「この子は何をやらせても60点なのかもしれない」と発言するのを聞いてしまう……。
瞳の娘・結愛の振る舞いが子供の頃の美咲そっっっっくりなのが、もうね…。瞳は何を考えて結愛を育てているんだろう?そして結愛が両親どちらにも似ていないことも気がかり……。
まさかと思うけど、新生児のときに取り替えたとかじゃないよね?それは怖すぎる…杞憂であってほしい。
瞳はいまのところ、表面的には友好的に振舞っているのが怖い。今後どうなっちゃうのか続きが気になる…!