チェト、何者。
封印されて弱くなってしまった最強の神様ゼウスと、神に物怖じしない奴隷の少年チェト。 封印を解く旅がストーリーの根幹。 シンプルな話なのに、時代背景が合わさって、非常に興味深い。 軽く読み始めたのに、気がついたら2巻と最新3巻までまとめて購入していた。 本作は、わかりやすくギリシャの歴史や神話を学べてとても楽しい。 作者の尾羊英先生はギリシャ好きらしい。 そりゃおもしろいはずだ。 好きな内容をもとに描かれた漫画は、商業でも同人でもすこぶるおもしろいものだ。 しかし、細々とした知識の数々といい、この漫画の面白さは、まるで藤村シシン先生の本を読んでいるかのような…と思っていたら、監修がシシン先生だった。 (シシン先生はオリンピックでギリシャ語を生放送、同時通訳をされた先生です) シンプルで興味深いストーリー、美麗なイラスト、わかりやすく噛み砕かれ内容、そして内容のフォローアップ。 この漫画が、おもしろくないわけない! おすすめですよ。
登場する神々が美しい〜!!ゼウスにハーデスにエルメス、アテネ・・・いっぱい出てくる、ありがたやー。
お話は真っ直ぐで純粋なチェトが心からの友ルガルを蘇らせたいという願いのため、自分に宿るゼウス様と共に奮闘する。
面白さの一つに歴史との整合性があり、漫画だというのに参考文献のページをわざわざ設けている。歴史的背景を求めているのがその理由の一つかも知れない。
ギリシャ神話好きにはたまらないお話ですね