あらすじスパルタに着いたチェトとイオを待ち構えていたのは、スパルタ王女キュニスカだった。それまで自分らしさを抑えて生きてきたイオは、自分が追い求める強さを認めてくれるキュニスカと少しずつ心を通わしていく。一方アレスは、幼い頃より恐怖の対象でしかなかった父ゼウスの封印を解いたのが最愛の伯父ハーデスと知り、精神的に追い込まれていた。「一体なぜ?」理由がわからず混乱するアレス。それでも己を振るい立たせ、ゼウスとの決戦に挑むのであった。
封印されて弱くなってしまった最強の神様ゼウスと、神に物怖じしない奴隷の少年チェト。 封印を解く旅がストーリーの根幹。 シンプルな話なのに、時代背景が合わさって、非常に興味深い。 軽く読み始めたのに、気がついたら2巻と最新3巻までまとめて購入していた。 本作は、わかりやすくギリシャの歴史や神話を学べてとても楽しい。 作者の尾羊英先生はギリシャ好きらしい。 そりゃおもしろいはずだ。 好きな内容をもとに描かれた漫画は、商業でも同人でもすこぶるおもしろいものだ。 しかし、細々とした知識の数々といい、この漫画の面白さは、まるで藤村シシン先生の本を読んでいるかのような…と思っていたら、監修がシシン先生だった。 (シシン先生はオリンピックでギリシャ語を生放送、同時通訳をされた先生です) シンプルで興味深いストーリー、美麗なイラスト、わかりやすく噛み砕かれ内容、そして内容のフォローアップ。 この漫画が、おもしろくないわけない! おすすめですよ。