歌舞伎町で「プロボノ(自分が持っている専門スキルを無償で社会に提供するボランティア活動)」を行なっているギャル弁護士の久語。依頼人の思い出の品を報酬としてもらっているようだが、暴力沙汰に巻き込まれて怪我もしているのでどう見ても割には合っていない。久語がどうしてそこまでするのかという疑問と、都市伝説「歌舞伎町の幽霊」と何か関係があるのかな?

16歳のときに初任給で買ったリップをずっと取っておいてるこの人も、本質的には悪ではないのかもと思ったな

アツキちゃんが自首して罪を償って真っ当な道に戻る決断をしたの
希望のある展開でよかったなぁ

最近のアウトロー作品ってただどこまでも落ちてく辛さだけd描かれてる感じがあるけど、これはまるで学園モノのような真っ直ぐさで更生を選んでて爽やかだった

息子からの連絡が完全に監禁下にあるヤツのそれで草も生えない
年齢が絶妙だよなぁ。あと1年で成人っていいカモだよ・・・

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー

トー横キッズに優しいギャル弁護士 #1巻応援

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー ヨウイチ 高崎俊(弁護士法人原法律事務所)
兎来栄寿
兎来栄寿

近年は「トー横界隈」が何かと話題になることも多い歌舞伎町。2023年4月には新たなシンボルである東急歌舞伎町タワーが開業し、さまざまなマンガにもその姿が描かれ始めています。 歌舞伎町が舞台の本作でもしっかりと描かれていたのを見たときには、「マンガは時代を映す」という某氏の言葉を思い出しました。 本作の主人公は彼方総合法律事務所で働く、中卒のギャル弁護士れいな。「ギャル弁」はギャルの弁当ではなく、ギャルの弁護士です。彼女が歌舞伎町のアンダーグラウンドを駆け巡り、ちょっと変わった報酬をもらいながらさまざまな事件に関わっていくストーリーとなっています。 第一話から『闇金ウシジマくん』ばりのテンションでアングラの怖さ、痛々しい行為が描かれます。作者のヨウイチさんは新鋭ですが、絵に非常に迫力があります。れいながかわいいだけではなく、この世界で渡り合っていくだけのモノをもっていることを表情で描いているのが良きです。 いろいろな事情を抱えてはいるのですが、れいなは弱きを助ける側。お金の代わりに「捨てるに捨てられない思い出の品物」を報酬としてもらうプロボノ活動をする弁護士という変わった立ち位置にいる人物で、その特殊性だけでも面白いです。 弁護士の監修も受けながら描いていることで、法律周りの部分も精密で知識を得ながら楽しむことができます。近年に実際にある犯罪の手口も描かれていますが、悪用はダメ、絶対。 1巻にはトー横界隈の女の子を助けるお話も登場。パパ活など、まさに今の世相を反映しながらもその中で見せてくれるドラマが王道ながら良いです。庄屋や柏木など脇役も魅力的で、特にれいなと庄屋の関係性は好きです。 しっかりとツボを押さえた作りがなされており、今後も楽しみです。

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