あらすじ

久語がもらったかつての報酬であるネックレスをめぐって、物語の舞台は再び歌舞伎町へ。ネックレスと三兄弟の次兄・勇二を囮にして、幽霊の正体を暴くべく歌舞伎町に人員を集める庄屋。勇二の後を追うことで、「歌舞伎町の幽霊」の一端に接触することに成功するが、精神的にも追い詰められた勇二は庄屋の言葉を信じ切ることができず、その刃の先はなぜか久語へ向かう……。果たして「歌舞伎町の幽霊」とは何者なのか? その目的は? さまざまな謎に迫るべく、歌舞伎町に集う、久語、掛谷、庄屋、柏木、真下……。「歌舞伎町の幽霊」は彼らの目の前にその正体を現すのか? 歌舞伎町のアングラを舞台に、金髪・ピンヒール&中卒のギャル弁護士・久語れいなが活躍するリーガルサスペンス、衝撃の第1部、完結!
ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー 1巻

歌舞伎町には、この街で搾取されたり虐げられたりしている弱き人々の声なき声を拾い上げ、法律の知識を使って彼らを救済してくれる弁護士がいるという。しかも依頼には謝礼は不要で、謝礼の代わりは「捨てるに捨てられない思い出の品」、それだけでいいという……。金髪にピンヒールの中卒ギャル弁護士・久語れいなが、歌舞伎町のアングラを舞台に大活躍する、リーガルサスペンス。

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー 2巻

歌舞伎町には、ありとあらゆる悪意と企みがひしめいているーー。歌舞伎町で居場所を見つけられず、搾取され続けている弱き人々を救うべく、法律を武器に戦うギャル弁護士・久語れいな。しかし、彼女には幼少期に犯した大きな犯罪という十字架を背負っていた……彼女の現在の活動の原動力は、その贖罪意識なのか?。歌舞伎町のアングラを舞台に、金髪・ピンヒール&中卒のギャル弁護士・久語れいなが活躍するリーガルサスペンスの第2巻が登場!

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー 3巻

かつて、久語が助けたはずの旧知のソープ嬢・凛が再び、歌舞伎町に戻ってきた。精神を患う凛の「幸せ」のため、再び凜を救うべく動く久語。しかし、その前に立ちはだかるのは、ソープのオーナー柏木とその子飼いの弁護士・真下。倫理と法律、それぞれの分野で、お互いの哲学をぶつけ合う久語と真下。一見、正反対の彼らが持つある共通点とは? 誰もが誰かに傷つけられ、誰もが誰かを傷つけるこの街で、「幸せ」とは何なのか? そして凛にもらったキーホルダーがきっかけで、久語に歌舞伎町の幽霊の影が迫る! 歌舞伎町の幽霊の招待とその狙いとは? そして久語は凜を救えるのか? 歌舞伎町のアングラを舞台に、金髪・ピンヒール&中卒のギャル弁護士・久語れいなが活躍するリーガルサスペンスの第3巻!

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー 4巻

救えなかった旧知のソープ嬢・凛。彼女が久語に託したものをめぐって、歌舞伎町の幽霊の影が久語にひたひたと近づき、掛谷に託した久語の鞄を奪っていった……。一方、歌舞伎町で生活保護から抜け出せない一人の中年男性に出会う久語。彼の境遇を知り、彼の人生を取り戻すべく、八王子に向かう久語。そこで出会った三兄弟の長兄が、なぜか久語の過去の「報酬」であるネックレスを持っていて……。突然に交わる貧困ビジネスと歌舞伎町の幽霊。この3兄弟と「歌舞伎町の幽霊」の関係は? 点と線がつながったとき、久語の目の前に現れるのは「歌舞伎町の幽霊」の正体なのか? 歌舞伎町のアングラを舞台に、金髪・ピンヒール&中卒のギャル弁護士・久語れいなが活躍するリーガルサスペンスの第4巻!

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー 5巻

久語がもらったかつての報酬であるネックレスをめぐって、物語の舞台は再び歌舞伎町へ。ネックレスと三兄弟の次兄・勇二を囮にして、幽霊の正体を暴くべく歌舞伎町に人員を集める庄屋。勇二の後を追うことで、「歌舞伎町の幽霊」の一端に接触することに成功するが、精神的にも追い詰められた勇二は庄屋の言葉を信じ切ることができず、その刃の先はなぜか久語へ向かう……。果たして「歌舞伎町の幽霊」とは何者なのか? その目的は? さまざまな謎に迫るべく、歌舞伎町に集う、久語、掛谷、庄屋、柏木、真下……。「歌舞伎町の幽霊」は彼らの目の前にその正体を現すのか? 歌舞伎町のアングラを舞台に、金髪・ピンヒール&中卒のギャル弁護士・久語れいなが活躍するリーガルサスペンス、衝撃の第1部、完結!

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー

トー横キッズに優しいギャル弁護士 #1巻応援

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー ヨウイチ 高崎俊(弁護士法人原法律事務所)
兎来栄寿
兎来栄寿

近年は「トー横界隈」が何かと話題になることも多い歌舞伎町。2023年4月には新たなシンボルである東急歌舞伎町タワーが開業し、さまざまなマンガにもその姿が描かれ始めています。 歌舞伎町が舞台の本作でもしっかりと描かれていたのを見たときには、「マンガは時代を映す」という某氏の言葉を思い出しました。 本作の主人公は彼方総合法律事務所で働く、中卒のギャル弁護士れいな。「ギャル弁」はギャルの弁当ではなく、ギャルの弁護士です。彼女が歌舞伎町のアンダーグラウンドを駆け巡り、ちょっと変わった報酬をもらいながらさまざまな事件に関わっていくストーリーとなっています。 第一話から『闇金ウシジマくん』ばりのテンションでアングラの怖さ、痛々しい行為が描かれます。作者のヨウイチさんは新鋭ですが、絵に非常に迫力があります。れいながかわいいだけではなく、この世界で渡り合っていくだけのモノをもっていることを表情で描いているのが良きです。 いろいろな事情を抱えてはいるのですが、れいなは弱きを助ける側。お金の代わりに「捨てるに捨てられない思い出の品物」を報酬としてもらうプロボノ活動をする弁護士という変わった立ち位置にいる人物で、その特殊性だけでも面白いです。 弁護士の監修も受けながら描いていることで、法律周りの部分も精密で知識を得ながら楽しむことができます。近年に実際にある犯罪の手口も描かれていますが、悪用はダメ、絶対。 1巻にはトー横界隈の女の子を助けるお話も登場。パパ活など、まさに今の世相を反映しながらもその中で見せてくれるドラマが王道ながら良いです。庄屋や柏木など脇役も魅力的で、特にれいなと庄屋の関係性は好きです。 しっかりとツボを押さえた作りがなされており、今後も楽しみです。