ストーリーが壮大
単なるファンタジーに留まらず、世界観や設定は秀逸。精神的な奥深さも含んでいてとても重厚な物語。絵が丁寧できれいで引き込まれます。誰しもが抱えているであろう劣等感や罪悪感の描写が刺さる物語です。スタートは転生だけど、転生モノに有りがちなチート展開はなく、主人公の成長に感動しました。文字が多めなので一気には読めないですが、くり返し読むと楽しめると思います。魔物たちに育てられた主人公、今後どのようなストーリーになって行くのか楽しみです。
これは罰なのか。それとも――― “生”に挫折し、生きることを手放した男に与えられたものは、新たな人生と不思議で歪な家族だった。磊落な骸骨の剣士・ブラッド、ミイラの淑やかな神官・マリー、偏屈な魔法使いの幽霊・ガス。三人の不死人の庇護のもと、かつて滅びた死者の街で暮らす少年・ウィリアム。彼は前世を悔い、再び生まれ落ちたこの新たな世界で“生き直す”ことを決意するのだった。「小説家になろう」発、王道ハイファンタジー開幕!
男、男、男。
BLではないけど、いろんな種族の男がいっぱい!
死人か神様以外、ほとんど女性が出てきません。
朴訥として真面目な、人に好かれる性格の主人公なので、決してモテナイということではないでしょうが、機会に恵まれません。
神様が主人公へそうあってほしいと願っているのかもしれません。
友情っていいね、王道ファンタジーっていいね。
筋肉は裏切らないよね。
そう思える作品です。
小説家になろう発なので、なろう要素はもちろんありますが、他のインパクトが強いので、多少のなろう要素は霞みます。
ちなみに、個人的な認識なのですが、TRPGを好む作者さんは、剣と魔法のファンタジーものの世界観や文章を描くのが上手い気がします。