超有名アーティスト花屋敷千雄の娘・みもざはまともにデッサンもできないのに自信だけは満々で、その謎のカリスマ性で周囲を支持者に変えていく。
ド下手くそなデッサンを賛美し、まともな感性の教師を叩く支持者たちを見たキュレーター死亡の主人公・福沢はみもざを使った金儲けを思いつく。

芸術の価値と金がテーマで面白かった。

仮にも芸術大学に通う学生たちがあんなにミモザを天才と崇めている様子は違和感だし不気味…
今後の展開がめちゃ気になります。
ミモザは凡人を自覚して努力で天才になるのか。
もしくは福沢にコントロールされてそのまま突き進むのか。

怖いよなw
まあ芸術と金の関係をかくためにそこはわざと単純化して誇張してるんだとは思うけど

2話以降の展開でトンチキ美術ギャグ漫画になっちゃうのかな…と思ったら急に論理的なこと言うキャラ出てきてテンション上がった。悪役みたいな立ち位置になっちゃってるけど、言ってることはガチで正しい

2話以降の展開でトンチキ美術ギャグ漫画になっちゃうのかな…と思ったら急に論理的なこと言うキャラ...

「過去の美術史の流れを理解しその文脈をきちんと汲んで作られている作品が現代アートとして評価される」って山田五郎も言ってた

自分の実力で勝ち取ってきたって自負があるなら自信を持ってミモザと展示やればよかったのに。

新那ちゃんの中にみんなに見向きもされなくなった恐怖がまだあるのかな…

ミモザイズム

親の威を借りまくる娘 #1巻応援

ミモザイズム 松尾あき
兎来栄寿
兎来栄寿

「権威への服従原理」は実体験として感じたことがある方も多いかもしれません。シンプルに言えば、人間は権威に対して弱い性質を持っているということです。 本作は、有名な芸術家・花屋敷千雄(ゆきお)の娘であるみもざが父親に似ずまったく技術も才能も無いのに自身を天才であると信じて疑わず、また周囲も明らかに下手なみもざの作品を礼賛する奇妙なシチュエーションを基軸としたコメディです。 守銭奴キュレーター主人公・福沢。 芸術家であることを盾に人間としてのまともな生活も難しいみもざ。 デザイン学科服飾専攻の関西人インフルエンサー山本瑠衣。 拗らせアラサー画廊経営者・旗小次郎。 「マンガはキャラクター」という言葉を体現したような作品で、生き生きとして癖の強いメインキャラクターたちだけで十二分に物語が回っていくのを感じられます。全員、もし現実にいたら友達になるのも厳しそうな面倒くさい性格の持ち主たちですが、マンガで読んでいる分にはそこが良いです。 松尾あきさんの特徴的なオノマトペも、美術がテーマになっているこの作品だと一際ハマっています。 そして、全体を通してネームがとてもスッキリしており、とても読みやすいです。多少長めのセリフがあるシーンでも全然疲れずにスルッと入ってきます。 全ルビなので子供でも読みやすい一方、冒頭のシーンで提示させられる「アートの本質」などのテーマは考えさせられます。 「花屋敷の娘」という、強力な権威をもっているが故に彼女に対して物を言える人が極端に少ない様、また「花屋敷の娘」であると知った瞬間にそれまでの自分の価値判断を忘れて何となく凄く見えてくる様は、コメディとして描かれていて実に滑稽ですが、実は非常に恐ろしいことでもあります。私たちも、意識せずに彼女のような存在を持て囃していないとも限りません。 美大が舞台の名作は近年増えていますが、また少し違った角度から絵がかれる注目作品です。

ミモザイズム

芸術とは現代アートとは

ミモザイズム 松尾あき
ゆゆゆ
ゆゆゆ

ただの床に置かれたメガネを落とし物と思わず、作品と勘違いさせてしまう空間。 それが美術館と第一話冒頭では描かれている。 だから、落書きのような絵も、もっともらしい説明と親の七光り、本人の自信満々な態度があれば、すばらしい作品に見えるのかもしれない。 最初に登場した「福沢」がお金を第一にする人として描かれていたので、次に登場した「みもざ」は「わざと天才と自称し恐ろしく下手な絵を高説と共に描き出す」態度を取っているのかと思ったら――そうなのか、どうなのかもわからなかった。 読めば読むほど煙に巻かれに巻かれ、何が本当で何が嘘なのか、わからなくなってくる。 いやそれだけではなく、あまりにも考えを変えて魅了される人が多いので、あの絵はみもざが言うとおり、様々な意図をはらんだ、おそろしく上手な絵なのかもしれないと思い始める。 作中の大衆に飲み込まれ始める。 だって、福沢が「下手な絵」云々と評しているから、その流れに飲まれて、「下手な絵」と思い込んでしまっただけかもしれない。 どうみても子どもが描くような絵だけど、芸術ってそういう理解できないところがあるもの。 みもざの画力以外にもおかしな点は描かれているのに、気にする余裕もなく、次の御高説が披露され、作中ではまた信者が増えていく。 芸術っていったいなんなんだろう。 現代アートキャンパスコメディとあらすじにあるのに、大真面目に考えてしまう。 お金第一がこんなに理解しやすいシンプルな考え方とは思わなかった。 そして、儲かる個展は開けるのか。 信じる者と書いて「儲」だから、このコンビならいけそうな気もする。 あなたも本作を読んで、この不可思議な世界に足を踏み入れましょう。

きみのご冥福なんていのらない

きみのご冥福なんていのらない

死んだアイツの生命線=あたしとのイチャイチャ!? 友達以上恋人未満なカンケイの同級生・小野に翻弄される女子高生・篠原。ある日、小野は事故で亡くなり、ゾンビとなって生き返るも身体を動かすには、篠原とのイチャイチャが必要で…!? きみを生かすため、さわる、つなぐ、だきしめる、そして…!! きみを救うためのむっつりラブコメディー、開幕!! 描きおろし4コマ漫画も収録。

龍神かごめちゃん

龍神かごめちゃん

橋の下で出会った少女・かごめは瀬田川に住む龍神だった。呪いで姿を変えられてしまったかごめを放っておけない勘九郎はかごめを家に連れて行き、ドタバタの居候生活がスタート… 滋賀出身の作家が滋賀を舞台に描くほのぼのコメディ!!

ミモザイズム 1巻
ミモザイズム 2巻
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