鋼の錬金術師 荒川弘
実写版鋼の錬金術師総括
舞台は錬金術と呼ばれる技術が行使される世界。
錬金術とは金属や自然界の化学物質、物体等を自分の使いたいように自由な形にできる技術。
例えば壊れたラジオを直したり、そこら中の石を集めて巨大な石造のロボを作る、空気中の酸素量を変化させて意図してるところを燃やすことも可能です。
逆に、銅から金を生み出したり、火から水を生み出す等、無から有を生み出すことは出来ず、あくまで元ある物質を変化させることができます。
さて、この漫画の物語は主人公とその弟が失った母親を錬金術で取り戻そうとすることから始まります。
大人一人分の構成成分「水35L,炭素20kg,アンモニア4L,石灰1.5kg,リン800g,塩分250g,硝石100g,イオウ80g,フッ素7.5g,鉄5g,ケイ素3g,少量の15の元素」を揃えてもなかなか母親を作り出すことは出来ません。
こういった背景や情報から愛の大事さ。また無から有は生み出せないことによる金<愛の構図と、現実社会におけるお金と愛のギャップを感じさせてくれます。
さすが荒川さんといったところでしょうか。