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ドキドキヌプヌプメモリアルはさよなら

笑って熱くなれて感情動かされて笑っちゃう良い読切!!

ドキドキヌプヌプメモリアルはさよなら 深津ザオウ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

さすがの【少年ジャンプ+漫画賞2022年冬期】準入選作品! めちゃくちゃに面白かったです! https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361262757181 小6で好きな人をモデルにえっちな漫画を描く少女。その漫画を好きな人に見られてしまうが意外なリアクションで…。 思ってもみなかった導入から魅了されまくり! 最後まで飽きさせない展開に次ぐ展開で走り切ってて面白かったです!! 主人公の少女・七橋の、描いてる時の無我夢中で妄想を爆発させてペンにすべてを込めて描いているその姿にもう僕はめろめろです。 坂草くんもエロいことを考えているときの表情が、エロさに顔が蕩けそうになるのをキリっと我慢してるようなのを感じさせるぐへへって感じが出ててもう最高でした! 『ドキドキヌプヌプメモリアルはさよなら』というタイトルとサムネが気になりすぎて読み始めたら、内容的にも真剣(マジ)なのにおふざけにしか見えない二人の温度感がずっとこそばゆくて笑っちゃいました。 小学生だからこその全力な感じと真剣さって部分もありそうだし、中盤で判明する坂草くんの事情も相まって大げさにドラマティックになってるのが面白いですね。 単純に大胆なコマ使いや緩急、言葉選びも良くて読みやすいし、くだらない中にちゃんと存在していたアホみたいな伏線も素晴らしいし、漫画家の夢・青春・ラブコメ・どん底・上昇・ひっくり返るエピローグと盛りだくさんなのに整理されてて大好きです。 素晴らしい読切でした!

不揃いの連理

タイトルから見る"伴侶"の形

不揃いの連理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回

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