芸能事務所で働く、久保田青春。
入社して5年。あとから入った新人は担当をもらえているのに、何故か自分だけもらえない。
ついに担当をもらえたと思ったら、担当はめちゃくちゃ生意気な男の子のうえ、一緒に化物退治?!

想像だにしない振れ幅で展開していくので、最初の頃のコミックス表紙を見ると、そんなこともあったなあとしみじみしてしまう。

そもそも会社のお荷物感あふれる5年目にして、どうして突然担当をもらえたのか。

何年も働いていたのに、どうして事務所が化物退治をしていたと知らなかったのか。

その前に、他の人たちは化物退治してるからとはいえ、化物慣れしすぎじゃないか。

なんだかちょっと変だなが積み重なっては正解を提示されて崩れていく。

普通の世界に見せかけて、普通じゃない。
芸人、マネージャー含め、芸能事務所は化物と闘うためにある(もちろん、こちらの世界の芸人の仕事も、地方巡業含めて存在する)

他にどう説明したらいいものやらと思ったら、公式あらすじが

「吸血鬼やマジシャン… 様々な能力をもつ芸人と個性的なマネージャーによる異種能力バトル漫画」

と端的に、嘘もネタバレもなく表現しており、「なるほど、参考になります!」と思ってしまった。

異能力ってどういうこと?
バトルって化け物と?

さらなる疑問は読んで解決してほしい。

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ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

あっつぎのしごとはばけものたいじです
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 1巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 2巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 3巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 4巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。(5)
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。(6)
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 7巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 8巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 9巻
あっ、次の仕事はバケモノ退治です。 10巻
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抜け出せない交差点

抜け出せない交差点

アリスはこのところ毎日、同じ夢をみる。それは【じ・ぶ・ん・が・死・ぬ・夢】。ある日、幼馴染の雄真と下校中にそれは突然襲い掛かった。交差点のスピーカーから童謡が流れたと思ったら、どの道を進んでも、なぜか元の交差点に戻って来てしまうのだ。そして雄真とアリスは、その中で、問答無用に殺され続けるようになる――――。いったい2人に何が起こっているのか? そして2人はこの「抜け出せない交差点」から、脱出することができるのか!?「カラダ探し」でパニックホラーの頂点に昇りつめた、ウェルザード氏の描き下ろし原作を「あっ、次の仕事はバケモノ退治です。」の市村基氏がコミカライズ。

抜け出せない交差点 分冊版

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