主人公かわいすぎる~~~にコメントする
薔薇なまいにち
このタイトルとこの表紙で #1巻応援
薔薇なまいにち あいざわ遥
兎来栄寿
兎来栄寿
『まんまるポタジェ』や『魔女のてしごと』、『 天使にお願い』や『ビーズの指輪』のあいざわ遥さんの最新作です。 その情報と、このタイトルと少女マンガ的なかわいくファンシーな表紙や扉絵のメインヴィジュアルから一見して看破できる人はあまりいないでしょう。この物語の主人公こまちが、ギャンブル中毒の貧乏少女であるとは。 水原一平さんの事件もあり、今注目を浴びるギャンブラー。最近発売された『ヤングマガジン増刊カケヒキ』では、超人気ギャンブルマンガのシリーズ最新エピソードとなる「エスポワール前カイジ」が掲載されました。人間は根本的に、ランダムから快楽を得る瞬間が好きなんですよね。 特に2割以下の人は非常にギャンブラーに向いたリスクテイカーの遺伝子を持っていると一説には言われています。狩猟採集時代は定住していては枯渇する資源を得るべく、リスクを冒してでも新天地で獲物や食べ物を発見できた者が英雄であったためだとか。多くの人にはギャンブル中毒者のことが理解できなくても、それは生存戦略的に必要な資質であったというわけです。もしかしたら、こまちもそういう遺伝子を持っているのかもしれません。 そうして開始2ページで競馬でスり無一文で食うや食わずの生活をして家賃の支払いも滞りながらも優しい大家さんなどに助けられて何とか生きながらえていたこまちは、バラの育種農場でバイトをすることになります。 その農園にいた育種家の青年・園生は、あけっぴろげな性格のこまちとは対照的に対人スキルに乏しく、しかしバラへの情熱は揺るぎないもの。そんな不思議な凸凹コンビが、まだ見ぬ新種のバラを生み出そうと奮戦していく物語です。 まず、バラの育種というテーマが珍しくて面白いです。そもそもどうやって育てているのか、バラごとにある特徴や高く評価されるためにはどうすればいいのか、ミステリーローズとは何なのかなどなど、読んでいて楽しくなる知識が満載です。 また、主軸となるふたりのキャラクターがとても立っていて、どちらも難があるもののこのふたりの掛け合いだけでも永遠に楽しく物語を引っ張っていけそうだなと感じました。 時折ギャンブルも交えながら展開していく異色の作品となっており、バラの育種に興味がある方、ギャンブラーのヒロインに興味がある方、少し変わった少女マンガを読みたい方などにお薦めです。
ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち
かわいくて優しいミニチュア×古城ファンタジー #1巻応援
ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち
兎来栄寿
兎来栄寿
『エルフと狩猟士のアイテム工房』や『ゆずべんとう』の葵梅太郎さんによる待望の新作の1巻が本日発売となりました。 私はもう、かねてより葵梅太郎さんの描くマンガが大好きで大好きでこの『ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち』も連載開始の報を聞いてから一日千秋の気持ちでとても楽しみにしていました。 そして、蓋を開けてみればファンタジー世界を舞台にした古城とミニチュアのお話ではないですか。私、何を隠そう西欧の古城が大好きなんです。初めてヨーロッパに行く際にも、ドイツの古城ホテルを行程に組みこみました。RPGの世界を現実に歩けるような空間は堪りません。若い頃は将来古城に住みたいとすら思っていましたし、今でもちょっと別荘にひとつ小さくて良いので古城が欲しいです。そして、マンガをたっぷり詰め込んだ書斎を作る。ひとつの夢ですね。 そして、ミニチュア。最近はあまりやっていませんが、幼いころから細かいものを手作りする作業は割と好きだったので、本格的にやっているわけではないのですがミニチュアにも興味のある方です。 好きな作家さんが、すごく好きなテーマで面白いマンガを描いてくださる。こんな嬉しいことがあるでしょうか。 テーマもさることながら、1話を読んだ時点でもう葵梅太郎さんの良さがたっぷりと出ていて本作も大好きな作品になることを確信しました。 王から要請された、姫クローニアとの結婚話を断るために古城に赴く騎士ルークス。しかし、ふたりは「精霊が見える」ということで人々から奇異の目を向けられ虐げられてきた過去を共通の体験として持っており、徐々に心の距離を縮めながら古城で新たな生活を営んでいきます。 痛みを知るふたりが、それを乗り越えて最終的に幸せを手に入れていく時間の描き方が流石でグッときます。この優しい気持ちになれるハートフルな筆致が本当に本当に大好きです。加えて、純粋にクローニアとルークスがふたりともかわいくて推せます。歳の差カップルですが、そこまで大きく離れてもいないですし、いっぱい幸せになって欲しい……。 妖精たちの言葉まで解るルークスの通訳によって、クローニアは妖精たちにミニチュアの家を作ってあげるのですがその製作の様子も楽しくてかわいくて、見ていてワクワクします。その辺にあるものを改造して家にしていくのがまた楽しいです。 段々と登場してくるサブキャラクターたちも魅力的で、この先の物語の広がりもとても楽しみです。 とにかく、いろんな要素から個人的に大好きな作品です。古城、ミニチュア、年の差のある穏やかな恋愛、ひとつでも引っかかる要素があればお薦めします。
没落伯爵令嬢は家族を養いたい@COMIC
原作には「ざまぁ」も「溺愛もない」転生令嬢物語と書かれていて
没落伯爵令嬢は家族を養いたい@COMIC
ゆゆゆ
ゆゆゆ
舞台はナーロッパとも呼ばれる、小説家になろうにあるある「中世〜近世のヨーロッパに魔法と魔物がいる」世界。 ゲス野郎の父親が全財産を担保にした博打で負けた帰りに事故で亡くなってしまい、早く担保となった家を開けねばと事後処理をしているところから物語は始まる。 主人公が使える能力が「筋力強化」という名の馬鹿力で、普通のご令嬢にはあまり縁がなさそう。 さらに、美しい母親の実の娘であり、妹もそれを継いだにも関わらず、主人公は隔世遺伝なのかキラキラしていない凡人顔。 ただ、思い出した過去の知識を元に無双する。 テレビの「日本スゴイ」番組のように、現代日本の知識で、周囲を圧倒していく。 「ざまぁ」も「溺愛」もないけど、非常に「小説家になろう」らしいテンプレート。 婚約者等による溺愛はないけど、周りの人々から愛されている。 すごく安心できるストーリー展開。漫画なので気軽に読める。 主人公が貴族的な知識を持っていないので、一緒に驚くことができたり、伏線になっていたり。 読んでフフッとなる要素も含まれていて楽しい。
薬の魔物の解雇理由@COMIC
人外に愛される、孤独だった女の子
薬の魔物の解雇理由@COMIC
ゆゆゆ
ゆゆゆ
異世界ではなくちょっと違う次元で、転生でもない。 知らぬ世界で保護され、歌乞いと呼ばれる職につくことになった主人公ネア。 以前の孤独で慎ましい生活より豊かな生活に、いつかは出て行って…という気持ちものびのびに。 歌乞いは魔物(見た目は美しい人間)と契約し、その能力を行使してもらう職能だが、対価として命が削られる。 様々なことが考えられる状況下、先手を打って適当に呼び出した魔物・ディノがどう見ても教わった高位で、削られる命も多そうな、一騒動置きそうな見外見。 数が多くて無難な自称・薬の魔物ということにすることにした。 と、まあ、設定は複雑なのだけど。 ストーリーは端的に言うと、孤独だった女の子が、ぞんざいに扱われると喜ぶ美麗な人外と、彼女を保護する人たちと過ごす日常譚。 ひょんなことから、元王子を男色と勘違いして、ゴリ押ししたり、クッキーモンスターと名付けた美少年姿の魔物を餌付けしたり。 トラブルは起こるけど、幸せそうな日々が描かれている。 モノローグが多いので、淡々とした雰囲気もあるが、ネアとディノの掛け合いを見ていると、賑やかにも感じてくる。
悪魔の花嫁
マジのガチで縦横無尽な文化教養マンガだった #完結応援
悪魔の花嫁
名無し
昔の名作少女漫画という話題になると結構目にする悪魔の花嫁。マンバ通信でも取り上げられてたし読んでみるか〜と思って1巻読んだら、少女漫画らしくてメチャクチャよかったしマジで縦横無尽な文化教養マンガだった。 https://manba.co.jp/manba_magazines/11982 1巻でテーマとなったものだけでも ・【絵画】ドガ『踊り子』 ・【クラシック】ショパン『ノクターン』、シューベルト『魔王』 ・【環境問題】公害 ・【古典】竹取物語、ギリシャ神話、能楽(観阿弥・世阿弥)、源氏物語 …と、盛りだくさん。「ほぉ〜」と感心しながら読んでしまった。 作中世界について、↑の記事を書いた和久井さんが「異世界風ジャパン」と言ってたけど秀逸すぎる表現ですね。 日本の男子学生が自宅で貴族みたいな長テーブルで食事して平然と燭台持ちながら地下室に向かい出すの最高…! 少女漫画でおなじみの憧れの欧州の上流階級の暮らしを「こういうの好きなんでしょ?」ってサラッと現代日本(※70年代)にぶっ込んでしまう素直さ柔軟さが素晴らしい。 なによりにぶっ込んでも違和感を感じさせず、世界観を崩壊させない手腕がすごい。 正直1巻の時点ではスパダリというか結構粘着ヒーローって感じなので、2人がこのあとどうなるのかすごく気になる。 【追記】 気になったのが、主人公・美奈子という名前。 「ディモスの妹で、美と愛の女神ヴィーナスだから美奈子」という説明がされていたのですが、この「ヴィーナス=美奈子」って何が発祥なんだろう。 いままで「ヴィーナスで美奈子」と言えば愛野美奈子ことセーラーヴィーナスだと思っていたので驚きました。 あと1巻の最後のお話「愛は炎の中に」のカップルのやりとり。「やけどで酷い容姿になってしまった恋人(男)のために目を潰した彼女」って、これも何か元となる故事があるんだろうか。康一くんは由花子さんのために目を潰そうとしたけど、悪魔の花嫁読んでたのかな…。
【単話版】昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?@COMIC
結婚相手が転生して生活激変するパターン
【単話版】昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?@COMIC
ゆゆゆ
ゆゆゆ
死に戻り転生して、破滅フラグをバシュバシュと斬り捨てるストーリーはよく聞くけども。 高熱に倒れて回復した結婚相手が、その状態になっていたら。 あらすじで、おもしろい設定だなと思い読み始めた。 結婚相手の態度が変わりすぎて、正直すぎるNew侍女も相まって、全般ギャグである。 恋愛ものなのに。 甘すぎる言葉に甘すぎる対応、やっていることは「糖度高め」と書かれそうな内容なのに、ギャグである。 魔法も出てこず、バトルも主としてはないのに。 これは、バラに宝石を仕込んだせいか、すべて真面目に受け取る公爵の性格のせいか、かつての性格とのギャップのせいか。 そして、主人公はろくでもない対応を受けていたのに、結婚相手をまるごと受け入れていて、聖女である。 公爵いわく、天使いや女神、いや神。 聖女なんてものじゃない。 主人公の描写をしようとすると、脳内に公爵のセリフがリピートされる癖強っぷり。 ちなみに、お惚気公爵が転生したきっかけが気になって、小説家になろう原作も読みに行ってしまった。 コメディタッチな本編と打って変わって、やるせなかった。
にひゃくめーとるさきのねつ
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