![天使の警醒-16年後に目覚めた私-](https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,f_auto,fl_lossy,h_120,q_auto,w_120/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/741353/51b9937d-4ef4-41d3-8093-35d251ff2d6b.jpg)
さくらももこのセルフパロディ漫画
1巻の表紙が本家ちびまる子ちゃんの同じく1巻のパロディなのも最高です。かなりシュールな内容でこんなの本人じゃなきゃ描けないし、こんなふうに自分の作品で遊べるさくらももこってやっぱり天才だなって思いました。本家と同じキャラが登場しますが名前や性格がちょっと違っています。みんな自分の性格の悪さを隠しません。あの天使のように優しいたまちゃんが一番ギャップのあるキャラになっていて、人の不幸を喜んでいる姿はまさに小悪魔です。この世界でも毎週アニメのちびまる子ちゃんが放送されていて、こういう話はセルフパロディの醍醐味だなと思いました。
実はちびまる子ちゃんのマンガ版は読んだことないから比較はできないのですが、こちらはかなりシュールな作風になっていて、ナンセンスマシ、毒マシの内容になってます。
めちゃ面白いですね。ちびまる子ちゃんを知らなくても(そんな人テレビもない田舎出身でない限りいなそうですが)楽しめると思いますが、知ってるとより楽しめることは間違いないと思います。
まる子の代わりに主人公がしか子が担当しているのですが、自分に自信がなく、おどおどしていて、めちゃ卑屈でMっ気たっぷりです。周りのキャラはそんなしか子に優しく接しようともせず、ガンガンに虐げ抜いてきます。
ですが、不思議と残虐感や不快感を感じることはありません。
話と話の間に登場人物紹介があるのですが、だまちゃん(まる子でいうたまちゃんポジ)の紹介が『「たまちゃん」と違い、人の不幸を好む傾向がある。』となっているなど、だいぶシュールでこれだけでも結構楽しめます。
総合的には自信を持ってオススメできる作品だと思います。