「「僕は何人殺しましたか?」」感想
2巻まで読了。「僕は何人殺しましたか?」は12人の女性を殺した獄中の連続殺人鬼が面会者達に最初に投げかける質問だ。 ここで答えを間違えると面会は即終了。つまり会話を続けるかどうか、ふるいにかけられるという訳だ。いままでクリアした者がいない中、ひとりの男が面会に現れて…といった始まりだ。 読んでいてワクワクする、と言ったら不謹慎だろうか。先の展開が読めず、あっという間にイッキ読みしていたわ。
それは初審において死刑が言い渡された『大量殺人者・里中航平』が面会する人々に問い続けてきた質問。フリージャーナリストと名乗った男性『遠坂正樹』もまた、その質問を受けた一人だった。その質問の真意とは…
「僕は何人殺しましたか?」これは12人もの女性を強姦の上殺害した死刑囚・里中航平が
面会に来た記者たちに最初に訊ねる質問でした。
その質問に対し、ある記者は報道の通り12人と答え、またある記者は事件に巻き込まれて亡くなった警官を含めた13人と答えたのですが、いずれの場合も里中はそれ以上何も語ることはありませんでした。
しかし、死刑を間近に控えたある日、面会に訪れたフリーのジャーナリスト・遠坂正樹は
里中のその質問に対して“彼が望んだ答え”を返してしまいます。
その結果、遠坂は里中から、彼が起こした「もう1つの事件」について明かされることになります。
果たしてその「もう1つの事件」とは何なのか、そして里中は獄中から遠坂に何をさせようとして、それに対して遠坂はどのような行動を起こすのか、全く先の読めない緊迫のサスペンスが展開していく作品です。
1巻まで読了