主人公はダンジョンの案内人。
ダンジョンは踏破して、魔物の発生原因を壊せば魔物が発生することもなくなるらしい。 街にはダンジョン関連の冒険者や人々が集まる。 主人公が案内するダンジョン「タイロス迷宮」の踏破を目指すパーティー「宵闇の剣」。 案内も、パーティの連携も、大変スムーズ。踏破も時間の問題か?! 3巻時点では、このような展開なのだけど。 踏破されたら、この街の稼ぎ頭コンテンツがなくなるんじゃ?とよくある起こり得るトラブルが脳裏をよぎる。 偉い人たちが怖い顔をしているのはそういうことかなあ。 そして、パーティー「宵闇の剣」のメンバーのことは出てくるけど、ダンジョン案内人には、小さな妹がいる以上の情報がほもんどない。 この人当たりがよく、観察力が高い案内人が関わるトラブルがこれから出てくるんだろうか。
手元に単行本揃ってないので当時の印象と記憶だよりで書くけど、竜騎士07原作という事で大々的に連載開始した作品。
謎の悪魔が自分の封印を解いてくれた主人公のアスナロをモテモテにしてあげると、数人のヒロインからモテモテの日々を過ごす…ように見えて、実はヒロインたちは悪魔に「アスナロを誘惑しないと死ぬ」呪いをかけられており、ヒロイン同士で出し抜くように設定されたルールのデスゲームの参加者であり、どうにかしてこのデスゲームを終わらせようと『真の主人公』セリカが頑張る話。
当時ハーレム物もデスゲームも存在したが、両方を組み合わせた作品は珍しく、自分の覚えてる、調べた範囲ではこの作品が初だったはず。
竜騎士07原作という事で期待もされていたが、デスゲーム部分は題材がハーレム物と言うだけでオーソドックスな解決というか、初期に一応貼られていた伏線だが、アッサリ気味で丸く収まって、最後は主催者以外オールハッピーで少年誌らしいと言えば少年誌らしいが、シリウスは比較的ぶっ飛んだ作品も多いだけに当時は拍子抜けした。
ただそもそもハーレムデスゲーム物自体が皆無だったわけで、そもそもが大変化球、ならば暴投しないようにコントロールして投げるた方が良いというのも今なら分かる。
ハーレム部分はヒロイン皆命掛かってるし、作画も上手いし、男一人誘惑するくらいと割り切ったり、悪魔の裏をかこうとしたり、悪魔の指令で誘惑したりと裏で様々な心理が絡み合い緊迫感ありつつ、いちゃいちゃでちょいエロ含んでて、それを第三者の立場で鑑賞できる読者としては結構楽しめるもので、ジャンルとしては結構な可能性を感じた。
実際この作品自体はそこまで人気だった実感は無いし、そこそこ面白いとは思うも、それだけで終わった作品だと思うのだが、この作品以降急速にハーレム+デスゲームな作品が増えた。
それも青年漫画で、それこそ悪魔が好きそうなドロドロ模様なタイプの作品が多く、お色気描写も青年漫画という事でパワーアップしまくってる。
ジャンルの始祖としては後発物に比べてやはり洗練されていないというか、普通過ぎて物足りない印象は当時から感じていただけに、余計物足りなく感じてしまうが、ハーレムデスゲームの始祖的存在としては注目すべき作品かもしれない。