高校生になって友だちが少しずつ「大人なもの」に触れているのに自分はそういうものがずっと恥ずかしいままで、密かなコンプレックスの秋音ちゃん。
今日に至るまで無数に存在するちょいエロコメディ路線のマンガだったら「よくある話」で済まされてきたようなテーマですが、本作中で「周りから置いていかれるような感覚」と表現されていたように、実際には思春期の若者にとってはシリアスでナイーブな、決して馬鹿にするようなものではない問題だと思います。
そこを「15禁」の映画の世界にいざなわれた彼女がどのように克服していくのか…というのが面白い設定だと思いました。自分は大昔にR15の壁をあとにした者ですが、なんらかの制限越えたものに触れたときのドキドキした感じと、同時になにか「ちゃんとしなきゃ!」みたいな気持ちを確かに覚えたのをふわっと思い出しました。いいマンガだと思うこれ。
1話を読んだ限りでは毎回ラストページで登場した映画を紹介してくれるんだと思うので、それも楽しみですね。映画好きな方の感想も聞いてみたい。