「春夫は枠に囚われない自由を愛するイマドキ青年。」っていう雑なあらすじもなんだかな〜って感じで、出てくるやり取りとか設定もステレオタイプすぎて逆にどうなんだ?と思ってたんですが、オチで全部ぶち壊すための敢えてだったのかなと個人的には納得。
最後まで読んでからもう一度読み返すと住民票の話とか、村からはみ出た人間を必ず呼び戻す仕組みになっていることが違った意味合いで見えてくるし、何よりタイトルどおりちゃんと破戒している。
破壊も破戒もやっていこう
強く賢く美しい主人公がくそみたいな常識をぶち壊す気持ちのいいお話。 にしてもよかったのではと思えるくらい、村の人々はちゃんとくそだしテンポもいいしギャグも面白い。 でもそれだけに終わらないで内から外からぶち壊してくれたのが最高に気持ちよかった。そしてしっかり怖かった。 一度外に出た人間が壊すなら破壊でいいもんな。タイトルの破戒がしっかり効いていて面白かった。 大切なものを見失わなければ、自分自身も見失わずに生きていけるんだなあ。