青春とはマグマのようなものかもしれない
火山の噴火により過疎の町から、温泉街へと生まれ変わった金松町。 劇的な変化を受け入れられない「富山」と、変化を受け入れる「桜島」の二人の高校生の友情を描いた話です。 地味な題材ながら、二人の関係性がこの年齢特有の空気を感じさせてくれて、読んでいるとなんだか学生時代の友達に会いたくなります。 女っ気ゼロなぼくらの青春が詰まった作品。ラストはなかなかジーンときます。
過疎の町、金松町は火山の噴火一発で温泉街へと生まれ変わる。この劇的な変化を受け入れられないクールな富山と、変化にノリノリな桜島の二人の高校生。この二人の友情は町の変化に伴いどう変化するのかの物語です。
何もない田舎町だったのにいきなり火山が噴火して温泉が湧いたことで全国から注目される観光地になってしまい、多感な時期にアイデンティティーが混乱しちゃった男子高校生の富山君とその親友の桜島君の友情物語です。
クライマックスで町おこしの祭りの夜に2人で火山に登って火口にロケット花火を打ちにいくんですが、ヘタすりゃ死ぬような状況での2人の興奮が伝わってきて、読んでてこっちまでハイになって笑いが込み上げてきました!面白かったです。