参考にはなるけど見本にはならない
見た目の可愛さと愛想の良さから男性に特別扱いを受けていると、会社内の女性から陰口を言われたり理不尽なことをされたりするけど、「私は私、強く可愛く!」がモットーの白川さんには全くダメージがない、という話。 漫画の最後に、白川さんが、もしかすると自分の振る舞いによって傷ついた人もいるかもと気付くんですが、私個人としてはやはりその「傷ついた人」側の立場の方が近いので、白川さんみたいな強くて、明るくて、可愛い人が近くにいると、嫉妬や羨ましさがごっちゃになってきついんですよね。とくに仕事場では。 ただ、漫画を読みながらずっと思ってたのは、白川さんみたいにならないと認めてもらえないっておかしくないか?ということ。 白川さんのスタンスは間違ってないと思うし参考にはなるけど、何よりの問題は、仕事場で堂々と悪口とか嫌味、嫌がらせをしてるような人間や、女性を見た目で差別する男性たちだと思います。悪口に関しては私が知らないだけかもしれないけど、今時こんな人いるのか?と疑問だし(今は悪口言うなら匿名でと相場が決まっている)、まるで女性特有の習性のように描かれているのが納得いかない。「あのふたりデキてるんじゃ?」なんて頭悪くて短絡的なこと言う人いますかね。昔のドラマみたい。 今の社会で生きていくためには白川さんのようなメンタルを持つことは必要だと思う。でもそれは結局は自分次第、自分が変われば解決、と言われているようで、モヤッとする。本来はもっと周りの人たちがどれだけおかしいかという点も、メッセージとしては欲しかったところ。
こんな風に強くならないと生きていけない世界はクソだな〜と思うけれど、クソな世界を生きていくしかないので白川さんのメンタルは素晴らしい。
いつでも可愛くて可憐で強くてしなやかでありたい、誰かのためじゃなくて自分のためにそうでありたい。白川さんがメンタル強めでいられるのは結局若くて可愛いからだよね、という言葉は呪いでしかない。
可愛い、かっこいい、優しい、強い、どんなイメージでもいいから自分のなりたい自分でありたい。
悪口言わない、嫉妬しない、嫌なことは嫌って言う、どれも絶対できないことではないんだよな。
いつも心に白川さん。今日も可愛く生きたい。