ハートフルな雰囲気に反して、設定はかなりハード。お婆ちゃんの夫は、浮気で他の女と家庭を築き出ていき、残された娘と必死に生きてきたが、娘も孫を置いて育児放棄して男の元へ。ひきこもりの孫と貧しい暮らしも限界を迎え、衰弱死してしまう…。

霊魂となったお婆ちゃんだが、同じく生死の境をさまよっている孫の体に乗り移れることを発見してしまう。孫も霊魂化しており、これ幸いとばかりに「私はまだ戻れそうだけど…私の体あげる。楽しんでおいでよ」と、ハワイ旅行でもプレゼントするかのようなフランクさで体を差し出してしまうのだった。

一体これは何が起きてるんだ!?という疑問は置きざりに、テンポよく話が進む。これまでの人生経験を活かし、お婆ちゃんは次々と周りの人間たちのトラブルや悩みを解決していく。1巻まで読んだ限りでは面白かったので、続きを読んでみようと思うが、この漫画の結末は一体どうなるのだろうか。

ハートフルな雰囲気に反して、設定はかなりハード。お婆ちゃんの夫は、浮気で他の女と家庭を築き出て...
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特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
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https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

おばあちゃんはじゅうろくさい
おばあちゃんは16歳 1巻
おばあちゃんは16歳 2巻
おばあちゃんは16歳 3巻
おばあちゃんは16歳 4巻
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