六文銭11ヶ月前編集医療マンガは数あれど、産婦人科で、ここまでリアルな話を初めて読みました。 ドラマチックな展開などありません。 淡々とした生と死の現実があります。 最近「親ガチャ」なんていう言葉が流行ってますが、 正直、自分自身も家庭環境に恵まれたほうではなかったので、 そういう発言する人たちを 「できない言い訳だろ」 と嫌悪感すら感じていたのですが、撤回します。 親によって子供の人生は左右されます。これは事実です。 それこそ、産まれてこれるのかどうかさえも。 本作は、そういった様々な親の姿が生々しく描かれております。 際立つのは、恵まれない子供たち。 中絶、死産、障害、そして虐待。 子を持つ親としては、これを読むのが本当にツラくて、 基本1話完結型なのですが、読むたびに毎度ボロボロになります。 と、同時に、とても考えさせられました。 子供の生きる力は、親にとって希望だと思っていましたが、 絶望な人もいる。 子供の期待に応えられず、つぶれてしまう人もいる。 そうしたとき、どうすればよかったのだろう?何ができるんだろう? 心底、悩みます。 個人の問題なのか、行政の問題なのか。 本作に出てくるような恵まれない子は一部でしかなく、 この国にもっと大勢いるのだと思うと、よりそう思います。 未来の力であるはずの子どもたちが、このような状況におかれていると知るよいきっかけになりました。 マンガと侮るなかれ。 虐待件数上昇中とか、そんな単純な数字でははかれない現実が、 鮮明に心にきざまれます。 あらためてこういうマンガが広く普及して、考えるきっかけになって欲しいと思いました。0わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い、生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!続きを読む
あらすじ看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い、生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!続きを読む
作品情報著者沖田×華arrow_forward_ios巻数全9巻arrow_forward_iosカテゴリ少女マンガarrow_forward_ios出版社講談社arrow_forward_iosレーベルKissarrow_forward_ios年代2010年代arrow_forward_ios刊行期間2015/06/19~2021/04/13ジャンル社会エッセイタグ医療略称透明なゆりかご
『透明なゆりかご』第2巻発売記念! 『ここでしか話せない もう一つのゆりかご』|Kiss | 講談社|講談社コミックプラスArchive今回のKissLive!は 担当: 『透明なゆりかご』 漫画本編からこぼれてしまったちょっとコミカルなエピソードを特別公開してしまおうという企画です。 担当: 本編とは違ってゆるい感じでいこうと思いますので、よろしくお願いいたします! Part.1「この子誰の子?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ...
産まれたあとの人生を描きたかった…NHKドラマ「透明なゆりかご」原作者に聞く|ウートピウートピ女優の清原果耶さんが主演するNHKの連続ドラマ『透明なゆりかご』(総合、金曜午後10時ほか)が放送中です。累計発行部数360万部(電子含む)を突破した、沖田×華…
誰の人生にもどんな命にも、光り輝く瞬間がある『透明なゆりかご』沖田×華|中野晴行の「まんがのソムリエ」第11回 | 中野晴行の「まんがのソムリエ」 | Book Bang -ブックバン-Book Bang -ブックバン-見習い看護師が産院で出会った生と死のドラマ 『透明なゆりかご ...
医療マンガは数あれど、産婦人科で、ここまでリアルな話を初めて読みました。
ドラマチックな展開などありません。
淡々とした生と死の現実があります。
最近「親ガチャ」なんていう言葉が流行ってますが、
正直、自分自身も家庭環境に恵まれたほうではなかったので、
そういう発言する人たちを
「できない言い訳だろ」
と嫌悪感すら感じていたのですが、撤回します。
親によって子供の人生は左右されます。これは事実です。
それこそ、産まれてこれるのかどうかさえも。
本作は、そういった様々な親の姿が生々しく描かれております。
際立つのは、恵まれない子供たち。
中絶、死産、障害、そして虐待。
子を持つ親としては、これを読むのが本当にツラくて、
基本1話完結型なのですが、読むたびに毎度ボロボロになります。
と、同時に、とても考えさせられました。
子供の生きる力は、親にとって希望だと思っていましたが、
絶望な人もいる。
子供の期待に応えられず、つぶれてしまう人もいる。
そうしたとき、どうすればよかったのだろう?何ができるんだろう?
心底、悩みます。
個人の問題なのか、行政の問題なのか。
本作に出てくるような恵まれない子は一部でしかなく、
この国にもっと大勢いるのだと思うと、よりそう思います。
未来の力であるはずの子どもたちが、このような状況におかれていると知るよいきっかけになりました。
マンガと侮るなかれ。
虐待件数上昇中とか、そんな単純な数字でははかれない現実が、
鮮明に心にきざまれます。
あらためてこういうマンガが広く普及して、考えるきっかけになって欲しいと思いました。