表紙とタイトルで損している本
謎のシリアスな馬の表紙と「ボンバ!」のタイトルでだいぶ損をしてますが、こちら結構粒揃いの短編集となります!!結構オススメできます! 表題作こそ、少し物語のラストがご都合すぎないか?と思いましたが、その後、チェイサーで一躍有名になった「魔の山」(サンデーの若手編集者が登山ものをということで書いたやつで、のちのBJを匂わせる作風との紹介)をはじめ、ハッピーエンドやバッドエンドなどバラエティも豊富で、軒並み読んだ後に読んで良かったと思わせる小気味良い作品が並びます! 「ずんべら」という作品は学生探偵が主人公で謎解きをする話ですが、少しコロンボっぽさもあり、これを続けていれば、ひょっとすると金田一を超える探偵マンガの祖となったかもしれません! あとあとがきスペースに乗っている「ぼくの短編について」というヅカ先直々にお書きになった解説がとても興味深かったので、こちらも必見です! 収録作品は、以下のとおりです! ■ボンバ! ■魔の山 ■がらくたの詩 ■赤の他人 ■三つのスリル ■机の中へこんにちは ■ずんべら ■やまなし ■ふたりでリンゲル・ロックを