秘密結社キサラギに所属する戦闘員六号。悪の組織の尖兵として、これまでヒーローと苛烈な戦いを繰り広げてきた彼が、次に派遣されたのは剣と魔法が主役のファンタジーな星だった!? あまりにもブラックな労働環境に悪態をつきながら、相棒である美少女型アンドロイドのアリス(毒舌)と共に侵略の糸口を探すものの、人類と思しき種族は魔王軍の侵攻を受けており……。同業者に先を越されないために勇者…はもう居たので傭兵となった六号は、近衛騎士団隊長のスノウ(金の亡者)、戦闘用キメラのロゼ(痛い子ちゃん)、大司教のグリム(行き遅れ)を率いて魔王軍に立ち向かう!
続きを読む
戦闘員、派遣します!
悪の秘密結社の戦闘員・6号が地球の次の侵略候補惑星に転送されるという話。魔法のある星で基本現代のテクノロジーで戦うというのも面白いポイント。スーツや装備もだけど、ちょくちょくメタルギアっぽい意匠やネタが出てくるので現地に潜入し仲間を集めて…みたいなノリは意識しているのかもしれない。
悪行を働いてポイントを稼ぐと地球から物資を転送してもらえる仕組みと、当人が悪の戦闘員だけあって主人公にあるまじき邪悪な振る舞いをしていても納得感があります。いいなと思ったのは相棒ポジションの美少女アンドロイド・アリスも性格が悪くてひねくれてるところ。(普通は純真キャラで主人公に振り回される役どころじゃない?)
そんな感じで現地のキャラも含めて全員どこか悪どいというか、小悪党なのがおもしろポイントかと思います。1巻ではあんまりスカッとする展開はなかったけど、どんどん悪事を働いていったら爽快になりそう。