名無し

今年読んだ読切でもトップレベルに面白かったです。

左津衣かおる先生といえば、以前『気持ち悪いんだよ、死ね。』を描かれていて、こちらはこちらで衝撃的な話ではあって、名前の通り殺意を感じるというか読み手を殺しにかかってきているのを感じました。
そして今回、『めぐちゃん、ぬいぐるみでえっちしたよね。』は前作がマイナス方面への気持ちの働きかけだとしたら、今作はプラスの方へ心臓を鷲掴みしてくれる作品で、まったく別の印象として衝撃でした。
読後しばらくは高鳴った心臓が鳴りやまず、深夜に読んでしまったものでなかなか寝付けず大変でした。

えっちを理解しない子どもの頃に、くまの人形を使って疑似えっちをするという高度な遊びをしていた少女二人は小学校で別々になり中学校で再会します。
一方は学年一の美少女に、一方は絵を描くオタクに。
こんな二人の再会で何が起きるのか。
他人が自分にどうレッテルを貼るのか、どう見た目で判断するのか。
そういった価値観に左右されなかった幼少期のピュアな関係こそが尊く、一生胸の中に暖かさを与えてくれるものなのかもしれない。
素晴らしいドキドキをありがとう…。

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わー!おめでとうございます!!!

第25回⽂化庁メディア芸術祭 マンガ部門 審査委員会推薦作品

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