ボタボタっていうかスプラッシュ
極度の潔癖症で汚いものに触れると鼻血が出てしまう女・氷刈真子が真実の愛を求めて奔走する物語。 運命の出会いや愛を信じてセックスに挑んでは血まみれになる姿は、滑稽だけど切なくて面白い。 ボタボタどころかスプラッシュレベルの鼻血に染まりながら裸で微笑む女の絵面がセンセーショナルで魅力的。 映像でも見てみたいけど、血の量が多いから年齢制限かかりそうだな。鼻血だから大丈夫かな。 愛を見つけてめでたしめでたしなラストになってほしいけどそれじゃ物足りない気もするな…なんて思っていたら、ちゃんと満たされる大団円が用意されてました。このカタルシス具合最高です。
独特の世界観。
母親からの洗脳によって潔癖症になってしまった主人公の氷刈真子。
汚いものに触れると拒否反応として鼻血が出てしまう。
コンプレックスである鼻血を出さずにセックスをすること。
それを、全うするために、その相手を求めて彷徨う…。が、
結果、人って妄想、思い込みで思考回路が混線してしまうもの。
私も、幼少の頃母親が潔癖症で、お店は別としてで母以外の作った物を食べられないことがあった。母は、いまだに潔癖症で、家の拭き掃除も、同じ場所を3回拭かなければ気が済まないし、食器も人が洗ったものはもう一度洗い直したり、人生の限りある時間の使い方がもったいないなぁと思うが、本人がそうしなければ気持ち悪いようなのでそのままにしている。
真子は、そんな自分を変えたいと思って色々なことにトライするが、結局今だに抜け出せない。そして、今日もジタバタするのである。