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近年『SHIROBAKO』や『バララッシュ』をはじめ、アニメ業界の素敵さが強調される作品の発表が続いていますね。そうした光の作品群とは対照的に本作は業界のダークサイドへのフォーカスが強いです。いうなれば闇のSHIROBAKOです(帯にBLACK BOXって書いてあった)。
矢継ぎ早に描かれる初給が13万円、飛ぶ制作、レイアウトを上げない原画マン、声優へのセクハラなど絶妙なリアリティを持った最悪のできごとたち…。
「クソッタレで最高なアニメの世界へようこそ!」とは言いますが、業界の過酷さ描写とアニメを作ることの素晴らしさ描写の釣り合いが取れてない感がすごい。おまけに「描かれている出来事は8割が実話」という原作者のあとがきが強烈な味わいを与えてくれています。
正直読んでてスカッとはしないですがこれも「どこかにあるアニメの現実」なんだと思って読むのが正しいのかも。一方でこれだけで「アニメ業界ってやっぱ最悪!!」っていうのも極端な話だとも思います。難しいですね。
ひとまずどこまで闇を暴いてくれるのか、東雲次郎くんがBLACK BOXのなかから何を掴み取るのか見届けたいです。
新たな就職先、そこはアニメスタジオだった。「ヒプノシスマイク」の世界観設定・キャラクター原案・シナリオを手掛ける百瀬祐一郎と「こみっくパーティー」「RATMAN」の犬威赤彦が奇跡のタッグ!
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