意外?にもつくりこまれた世界観
タイトルからして、「くっころ」展開(姫騎士が蛮族に負けて、あんなことやこんなこと)かと思いきや、意外や意外で、国ごとの世界観の設定が緻密でたまげました。 ストーリーだけでなく、幕間にある国の設定も記載してあり、著者の力具合がよくわかります。 それだけに、変な先入観もって読んでしまっているのがもったいない。 王道ファンタジーとしても十分面白い作品です。 また、ラブコメ的というほど、おちゃらけてもおらず、捕らえられた姫騎士セラフィーナと蛮族の族長ヴェーオルと純愛にも近い恋愛として展開されるのも面白い。 ヴェーオルが特に真っ直ぐな思いをぶつけて、セラフィーナがたじたじなのもあるあるで良いのですが、セラフィーナも騎士だけあって強く、そして誇り高い様も良いんですよね。 特に、敵国でありながら弱いものを助ける騎士道精神で、竜を前に民を守ろうとする姿はグッときました。 ただ守られるだけではない信念もって戦う女性キャラって、というか男女問わずそういうキャラはカッコいいすよね。 二人の関係だけでなく、巻を追うごとに世界観も広くなっていって、その点も今後注目な作品です。
女騎士団長として軍を率いていたが、蛮族の大男に太刀打ちできず戦利品として捕虜となったセラフィーナ。どんな拷問や陵辱をも覚悟していたが、当の大男、族長の嫡子であるヴェーオルの一目惚れにより嫁として連れてこられたことを知る。
あまりにも意外すぎる事態に「え、これ来月号からラブコメ始まっちゃう?」と戸惑いと期待が交じる複雑な気持ちに。2話も絶対に見逃せない。