深くて暗い海底を征くバトルファンタジー
やけに黒い新連載が始まったなと思って読んだら深海サバイバル?漫画! 自分も海の底に居るかのように錯覚しそうな、暗さを徹底して描いている印象。読みづらいと思う人もいるかも知れないけど、これに関してはしっかり目を凝らしてじっくり読んで欲しい。 虫っぽいモンスターが好きな人にはたまらないと思う。 ちょっとだけヘタレだけどいざという時には力を発揮するジャックと、口は悪いけどジャックの相棒としてサポートするリビティナはとてもいいコンビ。 単行本になる時は、A5かそれ以上の判型がいいかな。 それにしても堀出井靖水(ほりでいやすみ)ってめちゃめちゃいい名前だね。
とにかくすごい漫画が生まれたなと思います。語彙力ないので、このクチコミ読んでもストーリーは理解できないと思いますが(自分もそんなに分かってないかも)、興味のある方だけ読んでください。
まず、特徴として舞台が深海なので1巻の3分の2ほどのページがほとんど黒くて暗い(内容がではなく)。紙の単行本見ると一目瞭然。あるところから突然紙が白くなるので、ここから何かがガラッと変わるんだなというのがわかる。
いざ読み始めると、前半はひたすら命の危険が伴いながらも目的のために深海の底を行くリビティナとジャック2人の様子が描かれます。ここまでで既にそこそこの長旅をしてきた様子。リビティナは深海で生まれ浅海を知らないので、ここを抜け出したいと思っている。一方ジャックは、浅海で生まれ育ち、とある出来事(これもまだ謎)をきっかけに、深海から故郷への帰還を目指しています。しかし、2人はいつどこでどのように出会ってなぜ共に行動するようになったのかは、1巻には描いてありません。そんなところも含め、謎がとにかく多い。
前述のガラッと変わるところからは、事情がありジャックと別行動になったリビティナの正体が明かされます。その姿が予想外すぎて驚きました!同時に登場人物も一気に増えるとともに、深海の歴史と知られざる秘密も徐々に暴かれるが…と、ざっくりいうとそういう話。
他のコメントにもありますが、常につきまとう不安感・得体の知れない感がメイドインアビスやBLAME!ぽさがある。ダークファンタジー好きにはたまらない内容だと思います。謎が多い分、なにか凄いものが隠されていそうな気がしてとても興奮します!