自分に嘘をついてはいけない。
ひょんなことから自分の作品(自分では作品とさえ思ってない)が独り歩きして、やりたいこととずれたり周囲から過剰に期待されたりして、ドタバタする話。 嘘は心を殺します、のようなセリフがあり、ほんとにそうだよなと共感しました。仮病や忖度なんて誰しもしたことあると思いますが、人に対して嘘をつくと、その後の自分も引きずるし、嘘をついた相手の顔をまともに見れなくなるし、心は死に、孤独になっていくよなと。 が、本作の本質はそういう罪悪感的なことじゃないんだと最後まで読んで気付きました。むしろ自分に対して嘘をついている状態の方が苦しいということなのかなと。 沁みました。再読すると思います。 ネタバレにならないよう抽象的な物言いになりましたが、ぜひ読んで欲しいマンガです。
明らかに何か反社会的事件を起こそうとしている場面から始まる不穏な新連載。
大手保険会社の社員となったイケメン・涼平
子供持ちで妻の実家の自動車整備工場を手伝っている・悟史
年上彼女のヒモでPCはおろかスマホすら持っていないという・耕太
というバンドメンバーと、かつては根暗な同級生だったが現在はIT事業で成功を収めている浜田の4人をめぐる物語。
浜田はどうやら資金をヤバいところから借金しているようで、1話の最後に涼平に電話で「命が危ない」と打ち明ける。
バンドメンバーと陰キャという組み合わせは、どう考えても過去にわだかまりがあるとしか思えず絶対ドロドロになるだろうなという予感しかない。なお悟史曰く、「耕太はいじめていた」、「俺は愛のあるいじり」とのこと。
どっちもいじめだったんだろうなぁ…。
【公式ページ】
中原 裕「テルカンボーイズ」の作品詳細ページです。