レプリカ 元妻の復讐 タナカトモ ひらいはっち
こんなによいとは…
売野機子短篇劇場 売野機子
『運命とか信じるきみだから』『まりすのせいなる墓あらし』『成人式』『航海』は雑誌掲載時に読んでいたんですが、あらためて単行本で読んで、こんなによかったか…!?と愕然としてしまった。とくに『まりすのせいなる墓あらし』。ビームで読んだときに面白いなーと思った記憶があるけど、2回め読んだらなんか泣きそうになっちゃった。いい話すぎて。
『運命とか信じるきみだから』も、初めて読んだとき、あんまり意味分かんないなって思ったのに、2回め読んだら良い〜〜〜〜〜!!ってなってしまった。
なんなんだこの変化は!すごい。
ほとんど売野機子さんの漫画って読んでないんで、他と比べてどうっていう感想はかけないんですけど、これは他のも読まなくてはならんなと(なにから読めばいいのやら)。
あと、これもいつもがどうなのか知らないですけど、良いあとがきを書く方ですね。読者の読みやすさとかよりも、作者が思ったこと、書きたいことをまんま書いてますという気がして、それがむしろ良かった。日記みたい。
この短編集は、充実のラインナップ。
売野作品は、心の隙間にスッと入り込んで、『それでいいんだよ。』って言ってくれているよう。
“運命とか信じるきみだから”すごく好き。
せわしない世の中、待つことって・・・。
自分の人生を改めて考えさせられた。