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美術の授業で有名絵画の模写をするようにという指示に、模写はただのコピーで芸術の自由が尊重されないとしてボイコットした生徒たちと、教師、そしてそれに巻き込まれてしまった美術部員の一部始終を描いた読切。
その教師もちょっと変わった人で、描かずとも模写も立派な芸術であることをわからせるためにそこに居る全員でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を再現しようと提案します。
最終的に、全員が腑に落ちるというのは難しかったかもしれないけど、ボイコットの中心人物の青木くんの心には多少響いたのかな。
模写の目的は上手に描くことじゃなくて、その経験だということ。
自分も中学?の授業で有名絵画の模写をしたことがありました。確かシャガールだったと思いますが、自分では絶対に思いつかない構図とか配色を再現するという経験は役に立つとかは置いておいて結構しっかりと記憶に残ってます。
いつか時がたって、みんなとやった最後の晩餐の再現がふとした時にいい記憶として思い出すといいと思いました。いい話だった。
美術室で「最後の晩餐」のなりきり写真を撮ることになった13人は──!?(月刊flowers2020年10月号)