1コマ目から最高に近藤信輔
コミックDAYSでやってる『忍者と極道』で初めて近藤信輔先生の作品を読みました。実は過去にジャンプNEXTで「忍者読切」を描いていると知り読んでみたのですが1ページ目の1コマ目からメチャクチャ近藤臭がしてすごいな…と思いました。 主人公の第一声が「選挙カーがうるせーのな」ですよ? もう完全に近藤信輔。かっこいい。 10本の指に嵌めた指輪に糸でくくった5円玉をぶら下げてるところも訳わかんなくて最高(あとでしっかり活躍します)。 幕府が政府に変わっても、変わらず権力の側に忍がいる世界。 忍の高校生・屈(かまり)は、中学時代の恩師を市議選に当選させるため、他の候補者が雇った忍と争い投票箱をすり替えるという話。 馬鹿っぽさと熱さと人の情。 近藤先生の魅力がギュッと詰まった良い読切でした。 【少年ジャンプNEXT!! 2015 vol.6】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_ST01M02993601506_57.html
全く知らない漫画を読むときは構えてしまうことが多い。「ストーリーが陳腐だったり、寒かったりイラッとする気に食わない描写や説得力のない無理な展開があったら嫌だな…」と心の底で思っている(ワガママ)から、最初の方のページは恐る恐る読んでいてあまり作品に集中していない。けど、この漫画は最初っから最後まで心の底から楽しめて最高だった!
まず始まり方からしていい。
1コマ目「怪獣(エイリアン)襲来!!」がふと縦書き文字でドーン。
2コマ目最初のフキダシで「奴らは人を喰らわず金融資産を喰らうのだ」
「金融資産を食うってなにそれおもしろ〜!!」と、初っ端から作品に興味を持つことができ真剣に読めた。
バンカラな格好をした主人公の少年・兼無欽太郎は、一家心中で親をなくしバイトを掛け持ちしながら妹と自分を養っている苦労人。
貧しい生活でも性格が歪むことなく、前向き実直で清々しい。
対する欽太郎を怪獣と戦うヒーローにしたいヒロインのお嬢様も、お金持ちながらバイトやドラム缶風呂を厭わない(むしろ楽しんでる)気持ちのいい子。
この2人の性格がとにかく良かった…好感度しかない。
見た目についても、欽太郎のがっしりした骨太な体型、傷がある精悍な顔立ちがすごく良かった。戸塚先生は顔に傷がある男が好きなんですね。
最後のバトル、言葉遊びも良かったですが、課金して戦うことでタイトルが回収されるところが見事でした…!
アンデッドアンラックで戸塚慶文先生を知り、過去作を読んでみたいという方は、絶対損しないので『ジャンプNEXT!! 2015 vol.6』買いましょう。
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