居酒屋店主のお話
酒のほそ道は酒飲みのお客側が主人公ですが、この漫画は逆に居酒屋(小料理屋?)店主が主人公のお話です。 個性的なお客さん、美味しいお酒とそれに合うおつまみがたくさん出て来ます。 こんな居酒屋が近所にあったらなぁと思う作品です。
酔庵ってすてきなお店ですよね。行きたいかと言われるとうーん、常連さん達がいない時間に行きたいかなあ。
あんな癖強め(とは言えマナーは割とちゃんとしてる…かな?)な常連さん達を適度にもてなし適度にあしらい、季節の美味しい料理を提供してくれるんだからいい店です。爬虫類のペット連れてっても怒らないし、煮汁とか持って帰らせてくれるし、ミカちゃんかわいいし。
常連さん達が癖強めになっちゃうのも、それでいてみんな仲良く呑んでるのも居心地がよくて気が利いているからなんだろうなあ…。
読めば読むほど酔庵に行きたいという感想しか出ません。
酒のほそ道の宗達はいろんなお店で呑んだり家呑みしたり多様な酒の楽しみ方を見せてくれますが
こちらはひとつのお店に通う楽しさ、その中で季節を感じたり人間模様を観察したり…そんな楽しみ方を教えてくれます。
酔庵のマスターはラズウェル細木作品に出てくる登場人物の中で(珍しく…いや、唯一かも)人間的に好きです!!
ここは居酒屋「酔庵」。間八のアラ炊き、茄子のひすい煮、秋刀魚の昆布締め…今宵も美味い肴に呑兵衛たちが舌鼓。さぁ、ページをめくれば、今日からあなたも常連さん!