恐ろしいほど、真っ直ぐっていい💓
荒ぶる季節の乙女どもよ。 岡田麿里 絵本奈央
全巻読了。
青春、思春期、初々しい、甘酸っぱい、懐かしい・・・。
って言葉が浮かんでくる。
文芸部の少女たちは、それぞれの視点で自分できちんと考えて、行動して、もがいている。
自分自身を知るということは、とっても難しい。
が、逃げずに真っ直ぐに向かい合っている姿が眩しい。
面白くてあっという間に読み終わったお勧めの作品。
読み終わった後、それぞれのキャラクターが愛おしくなる。
そして、この先のみんなの人生をのぞき見したくなる。
最初は正直「はいはい、おっぱい大きくて可愛い女の子がただのんびり観光するだけのやつね」と全く興味なかったんだけど、まさかまさかのシリアス展開で面白かった…!!
窓に格子が嵌められた部屋。
検査衣と体に刻み込まれ管理番号…。
「ここから出たことがないから、いつか自由になったら旅行にいきたい」
かつて殺し屋として育てられたST-33こと「シタミ」は、現在、同じ組織で育ったKZ-33「カザミ」とともにミミミ観光なる殺し請負い会社を営んでいる。
「女の子を食べ歩きをして景色を見てはしゃぐもの」、「殺し屋の女の子でも旅行してもいいんだよ」というカザミの言葉を受けて、シタミは依頼で日本全国へ行き、そこで殺しの「下見」のため観光し現地の文化や食を調査するというあらすじ。
ただカワイイ女の子がカワイイことをするだけのお話ではなく、きちんと「カワイイこと(観光)」をするのに理由があるのがいい!
殺し屋がご当地のJKに紛れるために地元の制服を着るって発明じゃないですかね…最高。
川の中でずぶ濡れで見上げる松江城エモすぎて一気に好きになりました。次回はどの県に行くのか楽しみ…!!