nyae1年以上前編集決して最後までわかりやすく自分の感情を表に出さなかった青くんですが、まくびに出会い、まくびと自分の身に危険が及んだことで確実に心の持ちようが変わったと確信が持てるラストでした。 「人間入門」というタイトルにどんな意味が含まれるのか、人によって受け取り方に違いはあるでしょうが、「自分が悲しいと思うことはちゃんと悲しむ」という、生きる人間として当たり前のことのようで、意外とできていないことだと気付かされます。 また、まくびはペットとは違うけれど、命を預かることで「生命を維持する」ことの重要性と本質を知るというのは、この漫画のメッセージ性として少なからずあるのではと思いました。 本当に最後の最後、決してハッピーエンドとはいい難いあの終わり方に関しては色んな人の解釈を聞いてみたいところです。でもまくびの笑顔がすべてを物語っていると言ってもいい気がします。 どこか哲学的でひとつの答えにたどり着くものではないので、The・エンタメを望んでいる人には薦めづらいけれど、できるだけ多くの人に読んでほしい、感想を聞きたいと思える作品でした。3わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ突如として出没し始めた、人間の頭部によく似た生物。高校生・遠井青は、”ニューモン”と呼ばれ人々に親しまれるようになったその生物と、山の中で出会った。それは、青が悲壮な決意を実行に移そうとした、その瞬間のことだった――。生首は少年に、少年は生首に。生きるとは何かを学び合う、儚い二人(?)の日常。続きを読む
人間入門
決して最後までわかりやすく自分の感情を表に出さなかった青くんですが、まくびに出会い、まくびと自分の身に危険が及んだことで確実に心の持ちようが変わったと確信が持てるラストでした。
「人間入門」というタイトルにどんな意味が含まれるのか、人によって受け取り方に違いはあるでしょうが、「自分が悲しいと思うことはちゃんと悲しむ」という、生きる人間として当たり前のことのようで、意外とできていないことだと気付かされます。
また、まくびはペットとは違うけれど、命を預かることで「生命を維持する」ことの重要性と本質を知るというのは、この漫画のメッセージ性として少なからずあるのではと思いました。
本当に最後の最後、決してハッピーエンドとはいい難いあの終わり方に関しては色んな人の解釈を聞いてみたいところです。でもまくびの笑顔がすべてを物語っていると言ってもいい気がします。
どこか哲学的でひとつの答えにたどり着くものではないので、The・エンタメを望んでいる人には薦めづらいけれど、できるだけ多くの人に読んでほしい、感想を聞きたいと思える作品でした。