小池田マヤの「家政婦さんシリーズ」最初の単行本です。昔フィールヤングで読んでいた頃は、主人公の家政婦・小田切里のキャラが強烈すぎて苦手だったのですが、大人になって読むとめちゃくちゃ面白いですね。見た目も言動も行動も豪快な小田切ですが、作る料理は絶品で愛情深いところがあり、各場面で異なる魅力を見せてくれます。1話ごとに、さまざまな事情を抱えた家庭に向かい、家の人たちと小田切がぶつかり合いますが、本音剥き出しで語る姿が素敵です。

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美は乱調にあり

大正破天荒ラブストーリー

美は乱調にあり
無用ノスケ子
無用ノスケ子

瀬戸内寂聴さんの小説を漫画化したもの。史実を踏まえた歴史マンガの面白さと、愛憎入り交じったラブストーリーの描き手として、柴門ふみ先生はこれ以上ない適任者であると感じました。しかも「東京ラブストーリー」のキャラクターは「美は乱調にあり」から刺激を受けてのものだそうで、その繋がり方には妙に納得感があります。 本の主な内容としては、大正時代の雑誌「青鞜(せいとう)」で活躍されていた、今でいうフェミニストの先人となる女性達、平塚らいてう、伊藤野枝、神近市子、そして革命家で、プレイボーイの大杉栄を中心とした、それぞれの人間模様が描かれています。 主人公・伊藤野枝は、若くして結婚して子どもを出産しますが、不倫して家を出てしまう所など、瀬戸内寂聴さんの人生とも似てます。そして、不倫を超越した恋愛を「フリーラブ」と称し、互いに自立した男女関係こそが古い価値観を壊し、革命に繋がるのだ!と熱弁。当然、こうした思想・価値観は政府からの反発を受け、世間からはスキャンダラスな扱いを受けるわけですが…。 後半になるほど歴史的には面白くなるはずが、昼ドラみたいになってしまったのが少し残念。ページが足りなかったのか事実の羅列だけで、最後に甘粕さんが出てきても誰?状態になる人続出だと思います。私も村上もとか先生の「龍―RON―」で描かれた時代の知識しか無いので、この時代の事はもう少し勉強せねば。

空っぽのやつでいっぱい

初期の作品を読んでみました

空っぽのやつでいっぱい
無用ノスケ子
無用ノスケ子

名前は耳にしたことはあるけど、実際に手に取る機会がなかった作家「アボガド6」さん。(読み方はアボガドロクさんだという事を最近知りました)表紙がオシャレで雰囲気も良いし、なんとなく面白そうな短編を描かれてそうなイメージがありますが、いわゆる「漫画好き」と言われる人達からの評判をあまり聞かないのが不思議です。漫画家というよりイラストレーターの印象が強いからでしょうか。本屋でも見かけたことがなく、ここマンバでもクチコミが0件の状態でした。とりあえず1冊だけ読んでみようと、初期作品と思われる『空っぽのやつでいっぱい』(KADOKAWA、2017年)(※タイトルが阿部共実作品っぽいのが何か気になる)を買ってみました。 絵はシンプルな線で上手いイメージが強かったのですが、初期の頃は、絵が荒くて意外でした。ストーリーは中盤まで面白い話とそうでない話の差があり、若干辛くなりましたが、ラストに向けて各話の繋がりが見えてきて、最後まで読むと群像劇としてよく出来ています。一応の満足感は得られましたが、それでも短編モノとしてはややパンチが弱い印象を受けてしまいした。初期作品だけで判断するのも良くないので、もう少し最近の作品も読んでみようと思います。

本場ぢょしこうマニュアル

80年代女子校の日常

本場ぢょしこうマニュアル
無用ノスケ子
無用ノスケ子

「その女、ジルバ」で手塚治虫文化賞を受賞した有間しのぶ先生のデビュー作。デビュー雑誌はヤングマガジンだったんですね。しかも、2巻で「作者は女子高校を卒業して大学生になりましたが」とありますので、もしかしてデビュー当時は現役女子高校生だったのでしょうか!?驚きです。1982年から8年間に及ぶ長期連載だったそうですが、青年誌で女子校日常マンガなんて、当時のヤンマガ読者さんに受け入れられていたのか気になります。絵について少し触れますけど、大変失礼ながら絵はほとんどノートに描いたような絵でした…。(漫画原稿用紙でもない?)トーンも使われてないようで、落書きにしか見えないコマもありました(←ホント失礼!)でも、絵がどうこうより、漫画に描かれている人達が面白いんです。淡々と学校や周りの出来事を描いてるように見えて、実に多種多様な生徒たちが漫画に登場します。よくある思春期の一コマであっても、一人ひとりの内面に踏み込んで描かれています。だからギャグ漫画なのにどこか嘘っぽくなくて、その人の本音を感じるのです。このような人間への観察力・洞察力こそが、有間しのぶ先生の凄いところなのだなあと思いました。

さすらいのかせいふさん
放浪の家政婦さん
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いちごオフィス

いちごオフィス

野原いちごの夢はファンシーグッズのキャラクターデザイナーになること。無事、憧れの会社・ストロベリーズに入社し、早くかわいいグッズをデザインしたいのだけど……、最初は営業から。デザイナー志望の主人公・いちごは、仕事に恋にいつも全力投球なのです!

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うめぼし

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桜沢杏は、見た目とは裏腹なアメリカ育ちの猛禽系プレイボーイ! 杏に「和」の心を理解させようとした父親によって、“ギャラリー桜々”の管理人として日本に帰国させられてしまった。そんな彼を待っていたのは、3人の和風美人との共同生活。懐かしさと新鮮さを醸し出す“和風4コマ”ラブコメディー!

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いもうとは秋田犬

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都内のマンションで独り暮らしをするアラフォー漫画家・小池田マヤは、寂しさから初めて犬を飼う決意をする。しかし、犬種や大きさ、躾の難しさなど、初心者には犬選びから大変なことばかり。「大型犬は絶対に無理!」と思っていたけれど、一目惚れをしたのは保護犬の秋田犬・南でした。南との出会いを描いたコミックエッセイ第1弾!

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家政婦紹介所をたちあげた多賀恵。そこにたった一人しかいないSクラスの家政婦、それが、小田切里。顧客からのクレームを受け、謝罪に向かう多賀恵。だが、誠意を見せてほしいといわれ、次に向かったのは里。里は顧客の心に寄り添い、その悲しみに敬意を表すのだった。ほかに、性別は男性だが、可愛いものが好きで、自分が何者か悩む男の子など、一見、乱暴なようで、相手を尊重し、理解を示す里をぜひご覧あれ!

女と猫シリーズ

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関西から東京に転勤になった平理砂子、通称ヒラリー。猫を見たら、詩を詠むことを日課にしている彼女は東京・高円寺に引っ越してきた。サラダと酒を楽しむ店に集まる女達と知りあいになるが、その女達というのが、美魔女や専業主婦など個性的な面々。あたりさわりのないつきあいを始めるがいつしか居心地のいい関係に!?4コマ漫画に定評のある小池田マヤが紡ぐ料理とお酒と詩を味わう漫画の誕生です!

聖☆高校生

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「愛」ゆえに、「男の子」は「男」になる!!年上の女の人を追いかけて、思春期を全速力で駆け抜けた高校生・神保聖の壮絶な生き様を描いた、激しくも切ない若盛りラヴ・ロマンス、狂おしいまでの「愛」のカタチがここに!!

バーバーハーバー

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マイペース!ゆず★らん

マイペース!ゆず★らん

大阪本社から東京支社にマイペースOLコンビが転勤!力持ちでカワイイ「波多野ゆず」とお金持ちでカッコイイ「宝塚蘭」。仕事が出来て、セクハラ上司やお局さまにも負けない上に大阪ぼけつっこみパワーで笑いもとるので、社内の人気者!!笑撃の大阪OL4コマ今、ここに見参!!

僕のかわいい上司さま

僕のかわいい上司さま

企画課は、仕事に遊びに恋にいつも大騒ぎ。素直で真面目な新入社員・六鹿くんは、上司になった世話好きマドンナの朝美さんに片想い。しかし、朝美さんには長いつき合いの彼がいて、でも倦怠期…?姉御肌の夕妃子さん、不思議系上司まひるさんなど、他の上司さまも魅力的。さらに、フェミニストの蝶野くん、出世志向の猪口くんなど同僚も個性派揃い。上司の女性三人と部下の男性三人の恋愛模様が花開く…!!

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