名無し1年以上前編集作中で主人公が述べている。 「辞書に主観はいりません。」 そう言われても普通は、だから辞書はつまらない、 それくらいにしか感じられない。 しかしそのつまらなさそうな辞書を作る作業を通して とても面白い物語が進行する。 辞書編集者という主観を除外する仕事をしている人達が、 その仕事を「舟を編む」と主観で例える。 けして客観的ではない、むしろ曖昧な表現をする。 しかしその表現からは矛盾は感じない、 面白さと説得力がある。伝わってくる。この物語からは。 いかに辞書が、言葉が、大事な存在なのかということも。 辞書を作ることがいかに大変でいて、浪漫が溢れる、まさに 「舟を編む」仕事だということも。 辞書を編集する仕事を「舟を編む」と表現する言葉が 出版業界では古くからあることなのか、 原作者の三浦しをん先生が考えた言葉なのかはわからない。 けれども納得させられる面白い言葉であり題名だった。3わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ玄武書房・第一営業部に勤める馬締光也は、言葉に対する鋭い感覚を買われ、辞書編集部に迎え入れられる。新しい辞書『大渡海』の完成を目指し、言葉という絆でつながった人々とともに、馬締は辞書の世界へ没頭してゆく――。本屋大賞受賞の大ベストセラー小説、待望のコミカライズ!続きを読む
作中で主人公が述べている。
「辞書に主観はいりません。」
そう言われても普通は、だから辞書はつまらない、
それくらいにしか感じられない。
しかしそのつまらなさそうな辞書を作る作業を通して
とても面白い物語が進行する。
辞書編集者という主観を除外する仕事をしている人達が、
その仕事を「舟を編む」と主観で例える。
けして客観的ではない、むしろ曖昧な表現をする。
しかしその表現からは矛盾は感じない、
面白さと説得力がある。伝わってくる。この物語からは。
いかに辞書が、言葉が、大事な存在なのかということも。
辞書を作ることがいかに大変でいて、浪漫が溢れる、まさに
「舟を編む」仕事だということも。
辞書を編集する仕事を「舟を編む」と表現する言葉が
出版業界では古くからあることなのか、
原作者の三浦しをん先生が考えた言葉なのかはわからない。
けれども納得させられる面白い言葉であり題名だった。