不干渉というテーマ
※ネタバレを含むクチコミです。
戦時下の日本で生まれた「敵討ち法」に基づき、敵討ち執行代理人となった叶ヒロシ。己を“弱者”と自覚することで、危険を察知する能力を身に付けた青年が、いま犯罪被害者に代わって“復讐”を果たす!!厳しい不況のさなか、ヒロシは都内にある法律事務所の面接を受けることに。カフェでそのことを嬉しそうに女性に語るヒロシだったが、それは幻想であり、周囲からはただ独り言をしゃべる男としか映っていなかった。翌日事務所を訪れたヒロシは、彼の就職を推薦したヒグチという女性と出会う。その女は、幻想の彼女と瓜二つで…。
バイオレンスとセックスの間を常に行き来しているような非常に刺激的な作品。
現代日本とは異なり、外国との戦争と「敵討ち法」なるもの存在する日本の街々を舞台に、血なまぐさい銃撃戦が繰り広げられます。
少し暗めな社会描写がリアルにありそうでなさそうな感覚で、作品世界にどんどんハマっていく自分がいました。
読めば読むほど、自分自身の性格が変わってしまいそうで怖くなる。
でも、途中でやめられない不思議な中毒性がこの作品にはあるのです。