上質な海外推理小説を読んでいるかの様
交通事故鑑定人なのでそのタイトル通り交通事故起因の事件を解決に導きます。 自分が轢き殺したのに隠蔽しようとしたり、別の人物がやったかのようになす理つけたりする犯人たち。 それを事件現場の微かな違和感と車から犯人を特定する。 推理小説みたいでかっこいいです! やってないネタはないほどやり尽くした漫画界でも交通事故鑑定は初めてみたのでなかなかないテーマの漫画なのではないかと思います。
友人のロナルドが会社の金を横領していることに気づいたマックスは、ロナルドが妹のエルジャに近づかないことを条件に横領していることを誰にも話さないと約束する。だが、冷酷非道なロナルドは、マックスを車の事故に見せかけ殺害し…。そして、真相を知らず兄の死を嘆き悲しむエルジャの前に、交通事故鑑定人、環倫一郎が現れる。環は、マックスの事故死について疑問を持っているようで…。
「交通事故鑑定人」という聞いたことのない職種に惹かれて読んでみました。
保険会社の調査員の男性が、交通事故の真相を、被害者の妹さんと共に探るところからストーリーは始まります。主人公の男性が、愛嬌があってかわいいタイプ。舞台がアメリカなので、銃が出てきたりと、血なまぐさいところもあり、日本とは異なる状況であります。車のメカニズムの話も出てきますが、車の知識がまったくなくても、「こういう事故なら、ここに傷がつくわけがない」というように、分かりやすく説明があるので、理解しやすかったです。
やっぱり、こういった専門職の仕事内容を垣間見られる漫画は面白いですねー。職業モノとかミステリー的な謎解き話が好きな方は、ぜひ一読をおすすめします。